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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

学び合い

ホワイトボード自由化

アクティブ・ラーニングとグループ学習、そしてホワイトボードの親和性は高い。公開授業とか研究授業を参観すると、ホワイトボードが登場する頻度が非常に多い(大抵授業の後半)。最後に班の枚数分のホワイトボードが黒板にズラッと貼られた壮観な風景から…

最初の1ヶ月を終えて

早くも4月が終わろうとしている。授業が始まって3週間が経ち、担任クラスを含め、各学級の表情が少しずつ見えてきた。 担任クラスは、予想に反して非常に落ち着いている。活発な男子によくいるような、教師の言葉に素速く大声で反応する生徒がいない。これ…

複数時間用課題設定のススメ

本格的に授業が始まって1週間が経った。去年の反省を踏まえ、今年度は『学び合い』授業を実践していくにあたって、ソフト面(語り)でもハード面(システム)でも入念に準備をして臨んでいる。 ハード面で今年新しく導入したのが「学習シート」。3~8時間…

授業開きでの語り

今年は新学期が水曜日から始まったため、第1週がちょうど「黄金の3日間」。「飛び入り担任」に対して初日は様子見から始まった我がクラスも、教師ー生徒間の縦糸と生徒ー生徒間横糸が徐々に構築されてきて、わずか3日間ながらも少しずつチームとしてのま…

学級目標掲示物作り

新学期2日目は1時間目から6時間目まで学級活動6連発(途中に全校集会や学年集会は入るが)。ルールの確認から係・委員会や学級目標に至るまでの決め事などが目白押しで、担任がヘトヘトになる1日。しかし、さすが3年生だけあって、こちらの予想をはる…

『学び合い』的学級開き

平成28年度の初授業日。今年度は昨年度に引き続き3年生担任を仰せつかった。しかし、新3年生とは過去2年間授業を受け持ったことは1クラスもなく、せいぜい部活で10数人と付き合いがある程度。しかも自分以外の担任は昨年度からの持ち上がりというア…

堆積岩

6種類の堆積岩を覚える、言ってしまえばそれだけの授業。あっさり終わるかと思いきや、それぞれの堆積岩に実際に触れながらじっくり学んでいた。昔の教科書は堆積岩→化石の順番だったはずなのに、今は逆だ。堆積岩は化石に比べると地味だし、思考の流れ的に…

地層や化石からわかること

ここも生徒にとっては「とにかく化石の名前を覚えないといけないところ」という認識で終わらせるのではなく、示相化石と示準化石とは何か?どんな化石が示相化石や示準化石になるのか?に重きを置いた課題になるよう心がけた。 課題は以下の通り。 示相化石…

地層のでき方

いよいよ最後の小単元・地層。この辺りは小学校でかなり時間をかけてやっているらしく、復習的な要素も強い。覚える用語が多いところなので、生徒にとっては「とにかく覚えりゃ何とかなるんでしょ」となりそうなところだが、実験や実物を扱いながら「なぜそ…

大阪『学び合い』SORAの会に参加して

1月の群馬のセミナーに引き続き、今回は大阪へ。北陸新幹線を使って片道4時間以上かかった群馬に比べ、大阪は気軽にホイッと行ける感じ。さらに会場が枚方で、京都に縁がある身にとっては懐かしの京阪沿線ということもあり、自分は関西圏の人間であること…

地震はなぜ起こるのか

卒業式の週で慌ただしかったが、当然1年生の授業はまだ残っているのでラストスパート。いよいよ地震も終わり。課題は以下の通り。 ワークの該当ページを理解する(納得する)。 前半は一斉授業形式で進め、後半ワークで理解することを課題とした。 先日の公…

地震の計算

厄介な地震の計算の問題演習。課題は以下の通り。 地震の計算プリントに取り組み、授業のラスト5分で行う小テスト(数字を変えたもの)で、全員が合格する。 グラフからP波とS波の速さを求めて地震発生時刻を求めたりすると同時に、初期微動継続時間と震…

地震のゆれの広がり

教科書を使った作図が中心の授業。ただ作図だけだとあっさり終わってしまうと思ったので、波の速さを求める問題を入れてみた。課題は以下の通り。 教科書の実習を行う。 地図中の◎は震央から200km離れている。これを利用して、ゆれはじめを伝える波(P波)…

地震のゆれの伝わり方

テストが明け、地震の単元に入った。本時は地震の導入部ということで、過去の地震に関する映像を見せたかったのと、今後学習を進めていくための基本用語をおさえることに重きを置きたかったので、半分以上の時間は久しぶりに講義を行った。よって課題は以下…

炭素の循環

分解者の役割を踏まえ、生態系の中での有機物・無機物としての炭素の循環を理解する授業。そろそろ3年生も全ての単元を終えようとしている。 「生産者」「消費者」「分解者」の特徴と役割についてまとめる。 生態系の図の中に、有機物として炭素の流れを赤…

火山活動と岩石

火山の最後の授業。駆け足で3時間で終えることとなった。大がかりな実験が少ないと、『学び合い』は結構サクサク進む。課題は以下の通り。 斑状組織と等粒状組織の違いについて、実物を見てスケッチを行い、「石基」「斑晶」という言葉を使いながら自分の言…

火山が生み出すもの

鉱物の特徴を理解し、実際に観察する授業。課題は以下の通り。 火山噴出物にはどのようなものがあるか、表にまとめる。 鉱物の特徴についてまとめ、石英と長石の違いについて、実物を使いながら自分の言葉で3人に説明して、納得してもらえたらサインをもら…

火山の形

1年生もやっと最後の大単元。先日噴火した桜島の映像を見せたり、火山の概要についてサラッと説明した後、課題に入った。課題は以下の通り。 雲仙普賢岳と三原山の噴火の映像を参考にして、2つの火山の「色」「噴火のようす」「形」の違いを表にまとめる。…

生態系とは

いよいよ3年生は最後の大単元に入った。実験が少ない単元なので、思考実験を通して「なぜそうなるのか」を大切にしながら授業をしていきたい。課題は以下の通り。 身近な里山には、以下のような生物がいる。この図の中に矢印を書き込んで、食物網を完成させ…

大気圧

力のラスト。まず大気圧の大きさを数字で示し、吸盤を使って体感した後で課題に入った。 簡易真空容器に風船を入れ、ポンプを引いて容器の中の空気を抜くと、風船はふくらむ。この実験を実際に行い、なぜ風船がふくらむのか、その理由を自分の言葉で3人に説…

浮力

水圧の応用編・浮力。2力の合成や2力のつり合いが未習の状況で、浮力を正しく理解するのは非常に難しい。まず第一歩として、生徒の多くが抱いている「浮く=空気が入っているから」という誤概念をどうやって崩していくかがポイントとなると思う。 まず導入…

エネルギーの有効利用

日本の発電方法とその未来について考える授業。教科書に載っている発電の割合のグラフは古いので(2007年)、福島第一原発事故以降の新しいグラフを見せてから課題に入った。課題は以下の通り。 水力・火力・原子力発電と、各再生可能エネルギーについて、そ…

エネルギーの保存と損失

エネルギー変換効率の続き。変換効率を高めたり、廃熱を有効利用したりする方法を考えることが目的。課題は以下の通り。 実際に手回し発電機を回して電球とLEDを点灯させ、LEDが電球よりも優れている点を説明する ペルティエ素子を使って実際に発電を行う。…

エネルギーの保存

エネルギーの変換効率を求める実験。エネルギー概念の総括的な内容で、準備も測定もその後の計算も非常に難解な実験なので、とにかく全員で協力して全班が時間内に作業を終えることをメインとした。課題は以下の通り。 発電機Aと発電機Bをつなぎ、発電機A…

水圧

力の単元も終わりが見えてきた。ここからは水圧→浮力→大気圧と続く。最初に水圧によってペットボトルがへこむ動画などを見せた後、課題に入った。課題は以下の通り。 水圧は、上下左右あらゆる方向からはたらく。このことを確かめるための実験を2種類行い、…

エネルギーの移り変わり

いよいよ中3の学習もラストスパート。いよいよ最後の科学技術についての単元に入った。まずはエネルギーについて、課題は以下の通り。 「伝導」「対流」「放射」について、それぞれ具体的な例を挙げて説明できるようにする。 エネルギーが移り変わっている…

圧力とは何か

圧力1発目。圧力の概念を理解し、あのややこしい計算ができるようになることが目標。課題は以下の通り。 力がはたらいている物体どうしの触れ合う面積が変わると、力のはたらきが変わる。それが実感してわかる例を1つ自分で考え、その仕組みを自分の言葉で…

力の表し方

「力を矢印で表す」という、シンプルな1時間。課題は以下の通り。 ワークの作図の問題を全て理解する。 ラスト5分の小テスト(3問)を全員が全問正解する。 課題はかなり少ないが、引っかかりそうな問題も多かったので、まあいいかと思いながらスタート。…

『学び合い』セミナーin群馬に参加して

『学び合い』を本格的に始めた頃、群馬・高崎で『学び合い』のセミナーがあることを知った。かなり規模の大きいセミナーであるのに加えて、西川純先生も講演されるということで、思い切って参加を決意した。 無知でお恥ずかしい話なのだが、このセミナーも9…

フックの法則

実験自体は単純だが、中学理科で初めて明確に「比例」の概念が登場する授業である。オームの法則や定比例の法則の法則など、中学理科の計算問題はこの比例をいかに使うかが重要だが、算数や数学で習う比例となかなかリンクしづらい。そこで、実験に入る前に…