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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

理科

地震のゆれの広がり

教科書を使った作図が中心の授業。ただ作図だけだとあっさり終わってしまうと思ったので、波の速さを求める問題を入れてみた。課題は以下の通り。 教科書の実習を行う。 地図中の◎は震央から200km離れている。これを利用して、ゆれはじめを伝える波(P波)…

地震のゆれの伝わり方

テストが明け、地震の単元に入った。本時は地震の導入部ということで、過去の地震に関する映像を見せたかったのと、今後学習を進めていくための基本用語をおさえることに重きを置きたかったので、半分以上の時間は久しぶりに講義を行った。よって課題は以下…

理科室を「研究室」に

先日読んだ苫野一徳氏の「教育の力」の中で、ジョン・デューイがシカゴ実験室学校の実践にふさわしい机や椅子を探したが、結局自分が求めるものを何一つ手に入れることができなかった、というエピソードが載っている。その店主が言った、「ここにあるものは…

炭素の循環

分解者の役割を踏まえ、生態系の中での有機物・無機物としての炭素の循環を理解する授業。そろそろ3年生も全ての単元を終えようとしている。 「生産者」「消費者」「分解者」の特徴と役割についてまとめる。 生態系の図の中に、有機物として炭素の流れを赤…

火山活動と岩石

火山の最後の授業。駆け足で3時間で終えることとなった。大がかりな実験が少ないと、『学び合い』は結構サクサク進む。課題は以下の通り。 斑状組織と等粒状組織の違いについて、実物を見てスケッチを行い、「石基」「斑晶」という言葉を使いながら自分の言…

火山が生み出すもの

鉱物の特徴を理解し、実際に観察する授業。課題は以下の通り。 火山噴出物にはどのようなものがあるか、表にまとめる。 鉱物の特徴についてまとめ、石英と長石の違いについて、実物を使いながら自分の言葉で3人に説明して、納得してもらえたらサインをもら…

火山の形

1年生もやっと最後の大単元。先日噴火した桜島の映像を見せたり、火山の概要についてサラッと説明した後、課題に入った。課題は以下の通り。 雲仙普賢岳と三原山の噴火の映像を参考にして、2つの火山の「色」「噴火のようす」「形」の違いを表にまとめる。…

生態系とは

いよいよ3年生は最後の大単元に入った。実験が少ない単元なので、思考実験を通して「なぜそうなるのか」を大切にしながら授業をしていきたい。課題は以下の通り。 身近な里山には、以下のような生物がいる。この図の中に矢印を書き込んで、食物網を完成させ…

大気圧

力のラスト。まず大気圧の大きさを数字で示し、吸盤を使って体感した後で課題に入った。 簡易真空容器に風船を入れ、ポンプを引いて容器の中の空気を抜くと、風船はふくらむ。この実験を実際に行い、なぜ風船がふくらむのか、その理由を自分の言葉で3人に説…

浮力

水圧の応用編・浮力。2力の合成や2力のつり合いが未習の状況で、浮力を正しく理解するのは非常に難しい。まず第一歩として、生徒の多くが抱いている「浮く=空気が入っているから」という誤概念をどうやって崩していくかがポイントとなると思う。 まず導入…

エネルギーの有効利用

日本の発電方法とその未来について考える授業。教科書に載っている発電の割合のグラフは古いので(2007年)、福島第一原発事故以降の新しいグラフを見せてから課題に入った。課題は以下の通り。 水力・火力・原子力発電と、各再生可能エネルギーについて、そ…

エネルギーの保存と損失

エネルギー変換効率の続き。変換効率を高めたり、廃熱を有効利用したりする方法を考えることが目的。課題は以下の通り。 実際に手回し発電機を回して電球とLEDを点灯させ、LEDが電球よりも優れている点を説明する ペルティエ素子を使って実際に発電を行う。…

エネルギーの保存

エネルギーの変換効率を求める実験。エネルギー概念の総括的な内容で、準備も測定もその後の計算も非常に難解な実験なので、とにかく全員で協力して全班が時間内に作業を終えることをメインとした。課題は以下の通り。 発電機Aと発電機Bをつなぎ、発電機A…

水圧

力の単元も終わりが見えてきた。ここからは水圧→浮力→大気圧と続く。最初に水圧によってペットボトルがへこむ動画などを見せた後、課題に入った。課題は以下の通り。 水圧は、上下左右あらゆる方向からはたらく。このことを確かめるための実験を2種類行い、…

エネルギーの移り変わり

いよいよ中3の学習もラストスパート。いよいよ最後の科学技術についての単元に入った。まずはエネルギーについて、課題は以下の通り。 「伝導」「対流」「放射」について、それぞれ具体的な例を挙げて説明できるようにする。 エネルギーが移り変わっている…

圧力とは何か

圧力1発目。圧力の概念を理解し、あのややこしい計算ができるようになることが目標。課題は以下の通り。 力がはたらいている物体どうしの触れ合う面積が変わると、力のはたらきが変わる。それが実感してわかる例を1つ自分で考え、その仕組みを自分の言葉で…

力の表し方

「力を矢印で表す」という、シンプルな1時間。課題は以下の通り。 ワークの作図の問題を全て理解する。 ラスト5分の小テスト(3問)を全員が全問正解する。 課題はかなり少ないが、引っかかりそうな問題も多かったので、まあいいかと思いながらスタート。…

フックの法則

実験自体は単純だが、中学理科で初めて明確に「比例」の概念が登場する授業である。オームの法則や定比例の法則の法則など、中学理科の計算問題はこの比例をいかに使うかが重要だが、算数や数学で習う比例となかなかリンクしづらい。そこで、実験に入る前に…

日常の中の力

力の単元の最初の授業。光や音のように感覚的に捉えにくい力をどのように理解させるか?を毎年悩む。しかも授業時数的に余裕はない。 課題は以下の通り。 力の3つのはたらきの例をそれぞれ考え、3人の仲間と教え合う。 「1N=地球上で100gの物体にはたらく…

音の大小と高低

実際の音を出しながら学べる面白いところ。まず音楽室からギターを班数分レンタルさえていただく(授業後はキチンとチューニングし直すことをお約束してお借りする)。その後、パソコン室のPCにヘッドセットのマイクを、これも班数分つなぐ(デスクトップな…

音の伝わる速さ

音の速さ=秒速340mを用いた計算問題を解く授業。校舎から340mというと、ちょうどお隣にある高校の校門あたりなので、生徒にとってはイメージしやすい。計算自体はあっさりなので、工夫の余地のある課題設定にした。 課題は以下の通り。 ワークに載っている…

金星の満ち欠け

天体の授業のラスト。月とは違い、金星は意識して観察したことのある生徒が皆無である。よって、まずは「なぜ金星だけ特別に学ぶのか」というところから始めないといけない。「”明星”っていう雑誌、歴史の教科書に出てくるよな?与謝野鉄幹とか」と話したら…

日食と月食

日食と月食は生徒の興味・関心が実に高い。そこで、まずは皆既日食と皆既月食の動画を見せ、何が起こっているのかイメージしやすいようにした。また、今後日本で見られる皆既日食や金環日食を紹介したりもした。今年の3月に早速部分日食が見られるが、思い…

音の伝わり方

音の単元の1発目。音は「振動」であり、空気中を「波」として伝わることを実感として理解させたい。今日の課題は以下の通り。 「ストロー笛」「ワイングラス」の実験をして音を出し、どこが振動しているかを調べる。 「おんさの共鳴」「真空容器中で鳴るブ…

月の満ち欠け

月のモデルを使って月の満ち欠けを理解する授業。理科準備室に半分黄色&半分黒のバレーボールが2個しかなかったので、黄色のソフトテニスボールを半分油性マジックで塗り、班の数だけの月モデルを確保。 今日の課題は以下の通り。 ワークシートに、地球か…

凸レンズによってできる像②

光の単元最後は凸レンズの作図。課題は、 ワークの該当する2ページの作図し、作図の方法を説明できるようになる。 これだけ。難しいところなので、作図だけでじっくり1時間行う。 丸つけは、最初の1人だけ教師が行い、2人目からは既に丸つけをされた生徒…

季節の変化③

季節の変化のまとめの時間となるので、今日の課題は、 ワークの該当する2ページの問題を解く。 ラスト10分に行う小テストで全13門中11問正解する。 とした。 課題が明確なので、活発な『学び合い』となった。小テスト対策としてお互いに問題を出し合…

凸レンズによってできる像①

1年生の新年1発目。光学台を使って実像・虚像ができる条件や規則性を探る授業。 簡単に「語り」をした後に課題を提示。冬休み明けの久々で新年1発目ということもあり、課題はできるだけ削ったつもり。 教科書の実験(光学台を用いて実像・虚像のできる位…

季節の変化②

季節の変化の2時間目。実際に太陽と地球のモデルを使い、季節の変化の原因を探る授業。 今日の課題は、 教科書の実験(昼の長さが適切に変化するように太陽と地球のモデルを配置する)を行う。 季節によって「昼の長さが変化」し、「南中高度が変化」するの…

季節の変化①

今日から3学期の授業開始。早速3年生のクラスで『学び合い』開始。これまでテスト対策の問題演習では『学び合い』を実践してきたが、教科書を進む『学び合い』はほぼ初めて。 最初に10分程度「語り」をしてから課題スタート。以下の2つの課題に取り組んだ…