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「青少年のための科学の祭典」に出展して

 地元で毎年行われる「青少年のための科学の祭典」地方大会に出展した。

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 ネタは夏休み頃にネット上で見つけたいくつかの記事から。

mamanoko.jp

 要するに定番実験である人工イクラの巨大版ってことだが、大きくてプルプルになる球状の水の固まりは子どもにウケるかな、と思って出展した。

 こういう科学イベントに代表者として出展するのは初めてで、事前に事務局にお願いをしておいたら、水場であるトイレやコンセントがすぐ近くにあり、なおかつ出入口に近いという好立地条件を提供していただいた。さらに地元学生ボランティアの方にも終日お付き合いいただき、至れり尽くせりで感謝の言葉しかない。

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 「『つまめる水』を作ろう」というタイトルが目を引きやすいことや、前述のような場所の良さもあり大盛況。実験準備もさほど煩雑ではない上(リンク先に書かれているレシピの分量はあまり気にせず、目分量で濃い目で調合した)、1回当たり3~5分程度と回転率も良く、こういったイベント向きの実験だったのかも知れない。また、密閉できるビニール袋を用意し、希望者は持って帰れるようにしたのも良かった。やはり形あるモノとして手元に残るのは、子どもにとっては嬉しさ倍増のようだ。

 都合により3日間開催のうち1日だけの出展だったが、3日連続で出展される気苦労は想像以上であろう。毎年のように出展している中学校の先生が、「ネタはだいたい1年くらい前から構想を始めている」とおっしゃっていて、頭が下がる思いだった。でも、日々の授業の延長線上でできるもの、と考えればそんなに負担はないかも知れない。来年までにネタを仕込んでいきたい。

 

<実験メモ>

  • 溶液の濃度は濃い目の方が失敗が少ない。この実験の出自は英語圏のサイトのようで、そこには「水1カップに○○を●グラム…」などと書かれているが、欧米式なので1カップ=250mlのことかも。
  • 実験を何回も繰り返すとだんだん膜ができにくくなってくる。おそらく乳酸カルシウム水溶液中のカルシウムイオン濃度が低下してくるのが原因だと考えられるので、適宜乳酸カルシウムを継ぎ足すとよい。
  • 水の固まりをすくうときは写真にあるような穴あきお玉を使ったが、効率が悪かった。お蕎麦屋さんが麺を上げるときに使うような大きな網があるといい。

 

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