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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

新年の抱負

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

 年始なので、お決まりのように新年の抱負を記しておく。2016年のスタートに考えていたことを記録しておいて、1年の中で定期的に振り返りをしたいと思う。

 

1.理科授業のALLアクティブ・ラーニング化

 昨年は公私共にいろいろな理科の研究会に参加させていただいたりして、「教材=何を教えるか」を問い続けた1年だった。それが、昨年10月の授業公開をきっかけに「アクティブ・ラーニング=どう教えるか」に思考がシフトしていった。『学び合い』を足がかりに、ALLアクティブ・ラーニング化に挑戦したい。

 公開授業の後の授業研究会などでは、ほぼ毎回「アクティブ・ラーニングの意義は理解できるが、授業時数がねえ…」みたいな話題に収束する。確かに授業時数の絶対的な不足は、現場にいる人間としてひしひしと感じる。『学び合い』をうまく軌道に乗せることができればクリアされる問題なのかも知れないが、「今の自分の授業の中で削れる部分はどこか?」と現実的にに考えると、それはやはりノートを写させる時間だと思う。「書かせることも大事な勉強だ」と言う意見も根強いが、要は「限りある授業時間の中で何を優先するか?」ということだ。あれもこれもは無理なのであれば、我々教師は生徒の学びを見取り、学習のアクティブさをいかに高めるかにエネルギーを集中的に注ぐべきだと考えるようになった。

 というわけで、ALLアクティブ・ラーニング化と同時にALLワークシート化も今年のテーマとなる。まずは卒業を間近に控えた担当学年である3年生から始めていきたい。

 

2.部活動の質的確保→ワークバランスの向上

 この冬休みに、現職の先生方を発端として、部活動の在り方について問題提起のための署名活動が始まり、ネット上を中心に話題となっている。

 この運動が現場の先生方から発信されたことが重要なのかも知れないが、我々現場の教師はまず目の前にいる生徒のことを第一に考えなければならない難しさもある。もちろん、一労働者である教師に長時間労働を強いたり、生徒に必要以上の心身の負担をかけることを避けるべきなのは言うまでもない。実際に、時間に余裕があった独身時代は、まずは練習量を増やすことを第一に考えていた時期もあった(長時間活動をする先生=熱心な先生という勘違いもあったかもしれない)。1児の父となった今、自分のワークバランス確保のためにも、適切な部活動経営の在り方を今一度問い直していきたい。

 そのための方策としては、活動の中に可能な限り生徒の主体性を尊重していくことが重要になる。言わばアクティブ・ラーニングの考え方と根っこは共通している。

 

3.アドラー心理学に基づいたコーチング技術の強化

 数年前からアドラー心理学を学び始めたが、アクティブ・ラーニングや『学び合い』、部活動指導などと非常に親和性が高い。頭ではわかっていてもまだまだ実践となると難しい部分がある。これも『学び合い』同様、技術ではなく「○○観」のパラダイムシフトが必要なのであろう。日々の実践の中で意識していきたい。

 

 今年は早くも教職10年目。ターニングポイントとなる1年にしていかなくては。