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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

ブレないところ、ブレるところ

 明日から平成28年度が始まる(Twitterやブログを眺めていると5日からスタートするという声が多いような気がする…我が地域は例外的なのか?)。今年で教職10年目になるが、何年目になってもこの時期は何とも言えない緊張感に襲われる。3月に3年間持ち上がった卒業生を送り出したために、今年度はどう転んでも新しい挑戦をしないといけない1年になることもあって、改めて学級経営やルール、学級開きに関する書籍を読み漁ってみた。

 

 その中で考えた今年度のテーマは、「あらゆる場面での指導の軸を統一すること」。具体的には、学級経営でも教科指導でも、委員会指導でも部活動経営でも、「確固たる枠(フレーム)を示す」「その枠の中で生徒の主体性・自主性が高まるような仕掛けを整える」ことを貫き通していきたい。これまでは頭ではわかっていても、教師の都合に合わせて生徒に任せたり、逆に教師主導になったりと、いかに教師側がやりやすいかを軸に行動していたように感じる。そこで、大切なのは教師のやりやすさではなく、「生徒をどのような大人にしたいのか」という原点に立ち戻り、その軸は決してブレることなく1年間を過ごしていきたい。また、そのブレない軸を中心にして、生徒のために何ができるのかという具体的な手だての部分はいろんなことを試す、つまり良い意味でこれまでの自分の考えからはブレながら試行錯誤していきたい。そしてもちろん、「1人も見捨てない」ことは大前提で。

 

 毎年この日を迎えると、新採用の年に真向かいの机に座ってらっしゃった先生がぼそっとおっしゃった「いよいよやな。学校ってところはすげぇところやぞ」という一言を思い出さずにはいられない。

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