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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

『学び合い』授業を参観させていただいて

 日曜日の夜に京都で私用があったので、思い切って月曜日に年休をいただき、関西圏で『学び合い』を実践されている先生の授業を参観させていただいた。個人的に授業参観をお願いするのは初めてで、軽い気持ちでその先生と連絡を取らせていただいたのだが、先方の校長先生にもいろいろとお気遣いをいただくなど、たくさんの方々にお世話になり今日の日を迎えることができた。

 

 田舎の中学校教師からすると、都会の中学校というだけで何か身構えてしまう部分があったのだが、授業が始まるとやはり同じ中学生。1時間しっかりと学び合う様子を見て、これが学びの本質的な姿であるという思いを新たにした。

 参観させていただいた先生の与える課題は明確で洗練されており、同校種・同教科の我が身にとっては、これ以上ないお手本であった。そんな先生も自分と同様に課題に対しての評価について考えていらっしゃるようで、授業後は主に評価についてのディスカッションに始まり、また自分の日頃抱えている悩みなどについても聞いていただけた。そして最後はお互いに「やっぱり目に見える形で結果を出さないと!」という結論に至った。議論の中心が「テクニック」や「方法論」の話ばかりになるのではなく、「考え方」や「背景」についてこうして語れるのは、お互いが『学び合い』という共通したバックボーンを共有しているからであり、非常に心地よい時間だった。

 

 今現在、自分の身近にはなかなか実践者がいなかったり、理解されにくかったりする状況だが、こうして全国各地で奮闘されている方がいらっしゃるということは、何より励みになる。したたかに続けていく勇気をいただいたし、いずれ自分もこうして公開・発信していく立場にならなければ…という決意を新たにすることができた半日間であった。