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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

『学び合い』を紹介させていただいて

 県内小・中学校の理科の先生方の私的な勉強会で、『学び合い』について紹介させていただく機会に恵まれた。普段の授業で使っている学習シートやワークシートをお見せして、授業の流れをザッと説明させていただいた。参加されている先生方は、それぞれの手法でアクティブ・ラーニング型授業を実践されており、特に児童・生徒自らの発意や問題設定から授業を進めていく、探究型学習を取り入れている方々も多い。『学び合い』はアクティブ・ラーニングの一手法ではあるものの、そういった探究型学習とは趣きの異なる部分も大きいので、どのようなリアクションをいただけるのか不安な部分もあった。しかし、こうして自分から語ることで、いろいろな有益なご指摘やアドバイスをいただくことができた。

  • 全員が点数を取ることをゴールとし、それを評価しているが、その学力の捉え方は狭いのではないか。結果だけでなく、生徒一人一人の「学びのプロセス」を可視化し、評価する必要があるのではないか。→こうした授業形態以外にも、探究型授業の中でレポートを課して評価するなどしてはどうか。
  • 教科書やワーク、テスト問題だけで終わってしまうのではなく、上位層がさらに思考を深めていけるといい。→全員必須の課題に+αという形で、発展的な課題も入れてみてはどうか。

 中には「これからどう発展していくか楽しみですね」とか「実際に自分の授業で少し取り入れてみました」と言っていただける方もおられ、これから続けていく勇気が湧いた。『学び合い』の会などで実践者や興味のある方々と話すのも勉強になるし、こうして非実践者の方々からも貴重なご意見をいただける。このバランスは非常に重要だと感じると共に、何よりこうして自分から発信していかなければならないな、とも思う。

 

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