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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

ガスバーナーの使い方

 1年生の1学期ラストは、1年間の理科授業のハイライトとも言えるガスバーナーの使い方。このような安全指導が不可欠な内容において、理科における『学び合い』の難しさがある。

 いろいろと考えた結果、まず1時間目の最初に教師主導で実演をし、必要な安全指導を行った。その後、その時間の残りと2時間目を使って、安全に正しく使えるようになった生徒から1人ずつ教師の前で操作を行い、教師からのOKをもらうという課題にした。生徒同士によるチェックや、iPadで動画を撮影して提出するといった方法では、必要十分な安全が担保できないと考えた(そもそもiPadなどの機器が十分にないという問題もあるが)。

 すると、いつもの課題とは異なり、課題達成の方法が「先生から直接OKをもらう」の1通りしかないため、いつもはあちこちで同時多発的に起こる課題のクリアが単線的になってしまった。したがって、最初に課題をクリアする生徒と最後にクリアする生徒の間に大きなタイムラグが発生してしまい、『学び合い』のメリットが活かされなかったように感じた。もちろん、早く課題がクリアできた人はまだクリアできていない人のサポートに回るように伝えたのだが、それ以上に課題クリアの進捗が間延びしてしまったように思う。

 しかし、必要十分な安全を確保しようと思うと、教師側のチェックを課題に盛り込むことは致し方ないのかな…と思う。そのさじ加減が難しい。

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