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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

物理

自分で選んだことは、やる

1年生は小単元「光の世界」丸ごとの『学び合い』に突入。様々な実験に加えて光の反射・屈折・凸レンズの作図もマスターしなければならないので、過去最長の9時間を確保した。 この小単元の実験は、理科室のカーテンを閉めて電灯を消し、暗室にした上で行う…

校内研究会を終えて

年に一度の校内研究会での代表授業。昨年度と実施時期がほぼ一緒な上、担当学年も同じ(3年生)なため、扱う内容も昨年度と同じになってしまった。しかし、この1年で自分の授業に対する考え方もいろいろと変化したため、その変容を意識した授業を見ていた…

SSTA中日本特別研究会に参加して

金・土・日の足掛け3日間、SSTA(ソニー科学教育研究会)のブロック特別研修会に、研修員として参加をさせていただいた。京都での初等中等教育アクティブ・ラーニングフォーラムにも行きたかったのだが、この週末は地元でみっちり学ばせていただくことにし…

大気圧

力のラスト。まず大気圧の大きさを数字で示し、吸盤を使って体感した後で課題に入った。 簡易真空容器に風船を入れ、ポンプを引いて容器の中の空気を抜くと、風船はふくらむ。この実験を実際に行い、なぜ風船がふくらむのか、その理由を自分の言葉で3人に説…

浮力

水圧の応用編・浮力。2力の合成や2力のつり合いが未習の状況で、浮力を正しく理解するのは非常に難しい。まず第一歩として、生徒の多くが抱いている「浮く=空気が入っているから」という誤概念をどうやって崩していくかがポイントとなると思う。 まず導入…

エネルギーの有効利用

日本の発電方法とその未来について考える授業。教科書に載っている発電の割合のグラフは古いので(2007年)、福島第一原発事故以降の新しいグラフを見せてから課題に入った。課題は以下の通り。 水力・火力・原子力発電と、各再生可能エネルギーについて、そ…

エネルギーの保存と損失

エネルギー変換効率の続き。変換効率を高めたり、廃熱を有効利用したりする方法を考えることが目的。課題は以下の通り。 実際に手回し発電機を回して電球とLEDを点灯させ、LEDが電球よりも優れている点を説明する ペルティエ素子を使って実際に発電を行う。…

エネルギーの保存

エネルギーの変換効率を求める実験。エネルギー概念の総括的な内容で、準備も測定もその後の計算も非常に難解な実験なので、とにかく全員で協力して全班が時間内に作業を終えることをメインとした。課題は以下の通り。 発電機Aと発電機Bをつなぎ、発電機A…

水圧

力の単元も終わりが見えてきた。ここからは水圧→浮力→大気圧と続く。最初に水圧によってペットボトルがへこむ動画などを見せた後、課題に入った。課題は以下の通り。 水圧は、上下左右あらゆる方向からはたらく。このことを確かめるための実験を2種類行い、…

エネルギーの移り変わり

いよいよ中3の学習もラストスパート。いよいよ最後の科学技術についての単元に入った。まずはエネルギーについて、課題は以下の通り。 「伝導」「対流」「放射」について、それぞれ具体的な例を挙げて説明できるようにする。 エネルギーが移り変わっている…

圧力とは何か

圧力1発目。圧力の概念を理解し、あのややこしい計算ができるようになることが目標。課題は以下の通り。 力がはたらいている物体どうしの触れ合う面積が変わると、力のはたらきが変わる。それが実感してわかる例を1つ自分で考え、その仕組みを自分の言葉で…

力の表し方

「力を矢印で表す」という、シンプルな1時間。課題は以下の通り。 ワークの作図の問題を全て理解する。 ラスト5分の小テスト(3問)を全員が全問正解する。 課題はかなり少ないが、引っかかりそうな問題も多かったので、まあいいかと思いながらスタート。…

フックの法則

実験自体は単純だが、中学理科で初めて明確に「比例」の概念が登場する授業である。オームの法則や定比例の法則の法則など、中学理科の計算問題はこの比例をいかに使うかが重要だが、算数や数学で習う比例となかなかリンクしづらい。そこで、実験に入る前に…

日常の中の力

力の単元の最初の授業。光や音のように感覚的に捉えにくい力をどのように理解させるか?を毎年悩む。しかも授業時数的に余裕はない。 課題は以下の通り。 力の3つのはたらきの例をそれぞれ考え、3人の仲間と教え合う。 「1N=地球上で100gの物体にはたらく…

音の大小と高低

実際の音を出しながら学べる面白いところ。まず音楽室からギターを班数分レンタルさえていただく(授業後はキチンとチューニングし直すことをお約束してお借りする)。その後、パソコン室のPCにヘッドセットのマイクを、これも班数分つなぐ(デスクトップな…

音の伝わる速さ

音の速さ=秒速340mを用いた計算問題を解く授業。校舎から340mというと、ちょうどお隣にある高校の校門あたりなので、生徒にとってはイメージしやすい。計算自体はあっさりなので、工夫の余地のある課題設定にした。 課題は以下の通り。 ワークに載っている…

音の伝わり方

音の単元の1発目。音は「振動」であり、空気中を「波」として伝わることを実感として理解させたい。今日の課題は以下の通り。 「ストロー笛」「ワイングラス」の実験をして音を出し、どこが振動しているかを調べる。 「おんさの共鳴」「真空容器中で鳴るブ…

凸レンズによってできる像②

光の単元最後は凸レンズの作図。課題は、 ワークの該当する2ページの作図し、作図の方法を説明できるようになる。 これだけ。難しいところなので、作図だけでじっくり1時間行う。 丸つけは、最初の1人だけ教師が行い、2人目からは既に丸つけをされた生徒…

凸レンズによってできる像①

1年生の新年1発目。光学台を使って実像・虚像ができる条件や規則性を探る授業。 簡単に「語り」をした後に課題を提示。冬休み明けの久々で新年1発目ということもあり、課題はできるだけ削ったつもり。 教科書の実験(光学台を用いて実像・虚像のできる位…

光の世界「光の屈折の決まりを見つけよう」

光の反射の法則同様、今度は屈折について規則性を見つける活動。 . 「決まりを見つける」というと、光の反射のときと同様に「入射角=反射角」のようなシンプルで.スマートな法則を見つけようとする生徒が多い。「決まり」ではなく「特徴」「性質」とした方…

光の世界「光の反射の法則を調べ、説明しよう」

鏡と光源装置と記録用紙を与え、「光の反射の法則」とは何かを明らかにする授業。導き出した法則の正しさよりも、その法則を考え出すに至った過程を丁寧に見取るのが教師の役目。 中学校理科において最初に登場する「法則」なので、授業の最初に「法則とは、…

エネルギーと仕事「食べたエネルギーを消費するための仕事の量を求めよう」

仕事の計算の応用として、摂取カロリーを消費するために必要な仕事の量を計算した。 まず、この日の給食のカロリー数をジュールに直す。818kcal=818000cal=3435600Jだ。 そして、そのエネルギーを消費するための運動を考える。話を単純にするため、階段ダッ…