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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

『学び合い』的学級開き

 平成28年度の初授業日。今年度は昨年度に引き続き3年生担任を仰せつかった。しかし、新3年生とは過去2年間授業を受け持ったことは1クラスもなく、せいぜい部活で10数人と付き合いがある程度。しかも自分以外の担任は昨年度からの持ち上がりというアウェー感の中からのスタートとなった。持ち上がりだったここ2年間は感じなかった、ちょっと懐かしい感覚。クラスの生徒たちからも、新担任に対して「お試し」「お手並み拝見」といった印象を受ける。逆にこれまでは自分のスタイルを理解してくれていた生徒に助けてもらっていた、ということを痛感した。

 

 最初の学活で所信表明演説をするのもいいが、いろいろ喋るよりも実際に経験した方がいいだろうと思い、プリントを1枚だけ配り、課題と制限時間を書いておいた。課題は以下の通り。

  1. 家から持ってきた物&旧クラスから持ち上がった物&宿題を集める(さらに宿題は出席番号順に並び替える)。提出できない場合は個別に担任へ申し出て、今後どうするかを伝える。
  2. 別室に保管してある教科書類を取りに行き、全てに記名し、落丁などがないか確認する。

 この2つの課題を「全員」が時間内に達成することを求めた。最初はプリントを手にきょとんとしていたので、「課題は全て書いてありますよ、どうぞ動いてください」と声かけすると少しずつ立ち上がる生徒が現れた。

 

 結果的に時間内に課題を達成することに成功。初めてにも関わらず自分たちで工夫して動けたことを評価した(全くの初めてなので、課題達成できなくても十分フォローを入れることはできると考えていた)。さらに、「この1年間は学校祭などの行事でもっと難しい課題を仲間と協力してクリアしていかなければならないこと」「初めてでここまでできるのだから、組織やチームワークができてくればもっともっとすごいことに挑戦できること」を伝えた。

 

 『学び合い』を下敷きに、主体的・自主的・民主的なチームを作ることを目指していきたい。