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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

クラス=家族、部活動=?

 学校現場ではよく、クラス=家族に例えられる。あらゆる教育活動の基本単位として、1人1人の居場所があることが必要であったり、またそれぞれに役割が与えられていたり、確かに家族という表現は言い得て妙であると感じる。

 では一方で、部活動は何に例えられるだろうか。クラス同様、家族に近いところもあるだろう。しかし、多くの部活動は「勝つこと」を絶対の目標としているので、その点は家族とは異なる(普通家族は他の家族と勝ち負けを争ったりはしない。クラスは各種行事などで他クラスと競ったりするが、それは非日常であり、しかもあくまでも手段に過ぎない)。

 

 そこで、部活動=会社と考えればしっくりくるのではないかと考えた。

 他のチームと勝ち負けを競うことは、言わば他の会社との業界内でのシェア争いに例えることができる。自社のシェアを高める(=試合で勝つ)ためには、当然優れた製品を生産する(=競技力を向上させる)ことが不可欠である。しかし、そのためには、他社の製品と比べて自社の製品の質を高めたり(=練習試合をする)、また、社員(=部員)が気持ちよく働くことができるような環境作り(=ルール・システム作り)をしたりすることが必要になる。

 今担当している部では部活動内委員会を導入しているが、ここでは社長=キャプテン、各委員長=課長みたいなものだ。会社を大きく強くしていくため、各課に分かれて仕事を分担しているような状況と考えることができる。

 だとすれば、顧問は文字通り会社顧問みたいなもの?だろうか。顧問や社長が主導するワンマン経営では、一代限りで廃れてしまう。トップが代替わりしても会社が発展するようなシステム作りこそ経営者の仕事であろう。

 

 そう考えると、部活動は労働の模擬体験ができるということであり、絶好のSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)の場であるとも言えるのではないだろうか。

 

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