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地方中学理科教師/アクティブ・ラーニング/『学び合い』/アドラー心理学/コーチング/

過去問解説作り

 夏休みも早2週間が経とうとしている。今年も3年生担当なので、夏休み中もちょこちょこと補習の授業がある。しかし、いろんな出張や会議などが立て込んでおり、理科の時間は1クラス当たりわずか2時間だけ。これまでは「圧力の計算祭り」とか「オームの法則徹底マスター」とか、いろいろと講座の内容を工夫してみたりもしたが、当然ながら全ての生徒にフィットした内容なんぞ存在しない。まだ夏休みという時期的なものも鑑みて、2時間丸ごとで1つの課題を与えてみた。

  • 班ごとに秋に行われる実力テストの過去問を1回分選択し、班で協力して「解説」を完成させる

 各クラス5班(1班当たり5~6人)編制なので、過去5年分の過去問を用意。班ごとに1回分を選び、まずは一度自力で取り組んだ後、班で協力して解説のプリントを作成することを課題とした。大問は8つあるので、1人当たり1~2つの大問を担当すればいいことになる。もちろん模範解答は事前に配布し、参考にしていいこととした。つまり、これまで教師側がせっせと作っていた解説作りを、生徒に任せてみることにしたのだ。

 こうして5回分の解説が完成すれば、その解説を2学期の授業で活用しながら過去問に取り組むことができる。しかも各クラス1班は実際に一通り解いているので、その班を中心に進めることができる。一石三鳥、四鳥を狙った課題だ。

 

 いざ始めてみると、やはり初めての課題に戸惑い、どんな解説にしていいのか迷う生徒が続出した。そこで、いつもの授業以上に机間指導を入念に行い、「こういう風に書くと親切なんじゃない?」とか「お~そういう風に問題の図を貼って書き込んであげると分かりやすいな」とか、個々への声かけ=全体へのアナウンスを増やすことを意識したことで、少しずつ解説の質が向上したように感じた。

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 生徒たちの活動を眺めていて感じたことは、解説作りには学びの本質が詰まっているということだ。解説作りは、計算問題の計算過程を書くといった単なる説明だけではなく、語句問題であれば混同しやすい語句についての説明や、その問題から派生する内容の紹介など、学びの地平を広げるための考え方を身につけるにはピッタリの課題だと感じた。

 

 わずか2時間の授業で全員をお腹いっぱいにすることはできないし、仮にできたとしてもすぐにお腹は減ってしまう。「エサを与える」のではなく、「エサの捕り方を教える」ことを心がけたい。