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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

2015-01-01から1年間の記事一覧

今年の1冊「小説」「教養書」「教育書」「科学書」

数年前からEvernoteに読んだ本の記録をしたためている。記録をすると自分の読んだ本が可視化されるので、自分の読書内容の特徴や偏りが分かるし、何より読書のモチベーションが高まる。 今年の途中からは読書メーターでも記録を始めた。こちらの方がビジュア…

この1年を振り返って

2015年最後の日に、この1年を振り返ってみる。2015年3大ニュース。 1.1児の父親になった 2月に長男が生まれた。 先輩の先生から「自分の子供ができると生徒への指導も変わるよ」と言われたことがあったが、少しずつ実感する1年となった。自分の息子と…

平成のテニスコート大改修

勤務校のテニス部顧問となって3年目。やろうやろうと思っていたテニスコート大改修に着手した。 1つ目は、ラインテープ張り替え。 老朽化により、ラインテープが剥がれてしまったり、ラインテープのところだけ土が盛り上がったりして危険な状態が続いてい…

地球の運動と天体の動き「確認テストの過去問を解こう」

今年最後の3年生の授業。冬休み明けのテスト対策をした。 45分授業ということもあり、課題を少なめに用意したらちょうど良かった。多すぎず少なすぎず、自然な流れで最後の10分間テストを迎えられた。これまではいつも欲張りすぎていたのかも知れない。 『…

「生物学的文明論」本川達雄

生物学的文明論 (新潮新書) 作者: 本川達雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2011/06 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 56回 この商品を含むブログ (19件) を見る 生物学の入門書としての名著「ゾウの時間 ネズミの時間」の著者・本川達雄先生の新書。…

地球の運動と天体の動き「星占いの星座の見え方を考えよう」

最初に黄道の説明をした後、後半はワークを使って『学び合い』に挑戦。「ワーク○ページの問題●をクラス全員ができるようになろう。ラスト5分でテストをします」と告げてスタート。 この課題のいいところは、自分で問題をアレンジしやすいところ。時間の許す…

地球の運動と天体の動き「星座の1年の動きを調べよう」

年周運動で季節によっての見える星座が変わっていくことを体感する授業。地球の自転でだけでなく、太陽の周りを回る公転についても考える必要があるため、地球と太陽、さらに星座の位置関係を巨視的に把握しなければならない。平面的な図では捉えにくいため…

元服

3年生のこの時期、受験ネタで道徳。資料は以下のサイトから。 道「元服」の授業記録 TOSSのサイトは授業のネタを拾う際には重宝する。中には「水からの伝言」など怪しいモノもあるので吟味はしないといけないが、資料や授業展開のヒントを得る分には役立た…

並行読書のすすめ

堀裕嗣先生が、ブログで並行読書を勧められている。 kotonoha1966.cocolog-nifty.com アメトーークの「読書芸人」でも、ピース又吉さんやオードリー若林さんが推奨していたので、今年の中盤くらいから自分の生活にも取り入れてみた。 堀先生のように5冊並行…

光の世界「光の屈折の決まりを見つけよう」

光の反射の法則同様、今度は屈折について規則性を見つける活動。 . 「決まりを見つける」というと、光の反射のときと同様に「入射角=反射角」のようなシンプルで.スマートな法則を見つけようとする生徒が多い。「決まり」ではなく「特徴」「性質」とした方…

「学級づくりの深層」多賀一郎・堀裕嗣

学級づくりの深層 作者: 多賀一郎,堀裕嗣 出版社/メーカー: 黎明書房 発売日: 2015/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 教育の根底にあるのはもちろん、子どもの可能性を信頼するという「性善説」的な考え方である。これがなければ教師は務まら…

光の世界「光の反射の法則を調べ、説明しよう」

鏡と光源装置と記録用紙を与え、「光の反射の法則」とは何かを明らかにする授業。導き出した法則の正しさよりも、その法則を考え出すに至った過程を丁寧に見取るのが教師の役目。 中学校理科において最初に登場する「法則」なので、授業の最初に「法則とは、…

地球の運動と天体の動き「太陽の動きを観測しよう」

あられ混じりの非常に残念な天気なので、太陽の動きの観測は週明けに延期。この日は観測の準備だけ行う。さて、月曜は晴れるか。 観測の前に太陽の運動する軌道を予想させたところ、「真東から昇って真西に沈む」という意見が大多数(予想なので後から消しや…

宇宙の広がり「太陽のすがたを調べよう」

天体望遠鏡で太陽の観察。天気予報が当てにならないこの時期の日本海側地域では、わずかな晴れ間を狙って観測するしかない。この日は雨予報だったのに、暑いくらいに晴れてきたので急いで準備。ただ太陽が映っているだけなのに、結構感動する。黒点は少なか…

宇宙の広がり「宇宙を探検しよう」

天体の単元の導入。おなじみフリーソフト「Mitaka」を共有フォルダに入れ、パソコン室にて1人1台のPCにて個人で操作。これまでプロジェクターを使って提示するだけだったが、個人で触れられた方が生徒にとっては断然面白い。地球・月・太陽の大きさや位…

「青少年のための科学の祭典」に出展して

地元で毎年行われる「青少年のための科学の祭典」地方大会に出展した。 ネタは夏休み頃にネット上で見つけたいくつかの記事から。 mamanoko.jp 要するに定番実験である人工イクラの巨大版ってことだが、大きくてプルプルになる球状の水の固まりは子どもにウ…

「反省させると犯罪者になります」岡本茂樹

反省させると犯罪者になります (新潮新書) 作者: 岡本茂樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/05/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (24件) を見る なかなか読む機会に恵まれなかった一冊。やっと読めた。タイトルはなかなかキャッチーだが、端…

水溶液の性質「どうすればたくさん水にとかすことができるか調べよう」

テスト前の進度の都合で後回しにしていた実験。食塩と硝酸カリウムについて、温度を変えることでとける量が変わるかどうかを調べる。1人1本試験管を担当するので、全員が実験に参加できる。全員が試験管に触れたことで、硝酸カリウムが溶解するときに熱を…

エネルギーと仕事「食べたエネルギーを消費するための仕事の量を求めよう」

仕事の計算の応用として、摂取カロリーを消費するために必要な仕事の量を計算した。 まず、この日の給食のカロリー数をジュールに直す。818kcal=818000cal=3435600Jだ。 そして、そのエネルギーを消費するための運動を考える。話を単純にするため、階段ダッ…

物質の姿と状態変化「エタノールは何度で沸騰するのか調べよう」

エタノールの沸点測定。実験自体はシンプルだが、グラフ化が難しい。 原点を通らない 途中まで比例関係になり、途中から一定になる 独立変数が「時間」なので、生徒のペースで実験が進められない などなど、中学校初めてのグラフ化作業とは思えないほどハー…

「スクールカーストの正体」堀裕嗣

スクールカーストの正体: キレイゴト抜きのいじめ対応 (小学館新書) 作者: 堀裕嗣 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/10/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「スクールカースト」という言葉は、教職について約10年になる自分にと…

物質の姿と状態変化「状態変化とは何かを考えよう」

状態変化の導入。食塩を試験管に入れて加熱し、食塩を液化した。 食塩の融点は約800℃と高温なので、ガスバーナーを超強火にする必要がある。食塩の量は極少なくして、周りをアルミ箔で覆うと割とすぐ液化する。スタンドも熱くなるので火傷注意(もちろん…

「困難な成熟」内田樹

困難な成熟 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 夜間飛行 発売日: 2015/09/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (9件) を見る 教えるときに必要なものは「おせっかい」と「忍耐力」なのです。この二つの気質は、よく考えると相反するもの…

『学び合い』的テスト返却

教師主導になりがちな定期テスト返却に、『学び合い』方式を取り入れてみた。 机の上にはテスト直し用のペン、問題用紙、調べる用のノートや教科書類のみにする。 答案を配布する。 各自テスト直しをする。もちろん教科書・ノート・ワーク類は見てOK。 黒…

今日という日は、残りの人生の最初の1日

北海道の中学校教員・堀裕嗣先生は、過去にご自身のブログでこう書いておられる。 kotonoha1966.cocolog-nifty.com 自分の日常を発信型にすること──これが毎日の仕事を充実させるための最良の方法です。 自分の生活を発信型にすると必然的に受信が充実します…