gan-log

むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

2016-01-01から1年間の記事一覧

今年の1冊「小説」「教養書」「教育書」

早1年が終わろうとしている。読書メーター上で集計してみると、今年1年で読んだ本は111冊。おそらく『学び合い』関連本がかなりの割合を占めていると思うが、『学び合い』ついて深く学ぶことで、「自分が向き合わなければならないのは、表面的なテクニック…

世の中の大抵の疑問と答えはYahoo!知恵袋にある

3年生は大単元「地球と宇宙」に入った。最初の小単元「宇宙の広がり」は、宇宙や太陽系についての調べ学習的な要素が強い内容なので、いつもの理科室ではなくパソコン室で授業を行っている。1人1台のパソコンが自由に使えるので、フリーソフト「mitaka」…

自分で選んだことは、やる

1年生は小単元「光の世界」丸ごとの『学び合い』に突入。様々な実験に加えて光の反射・屈折・凸レンズの作図もマスターしなければならないので、過去最長の9時間を確保した。 この小単元の実験は、理科室のカーテンを閉めて電灯を消し、暗室にした上で行う…

システムチェンジ

先週2学期期末テストが終わり、どの学年も新しい(小)単元が始まる。土曜日のSORAの会でいろいろなアドバイスをいただいたことも受けて、このタイミングで『学び合い』のシステムを少し見直すこととした。 1.可視化用名簿の巨大化 これまで行ってきた小…

大阪『学び合い』SORAの会4回目

4ヶ月振りの『学び合い』SORAの会。今回はこれまでのセミナーなどでもお世話になったF先生や、同じ中学校理科で実践をされているU先生のお話がお聴きできるということで心待ちにしていた。これまでの枚方とは異なり、東大阪での開催。大阪東部に生まれて…

「青少年のための科学の祭典」に出展して 2年目

昨年に引き続き、地元の科学館主催の「青少年のための科学の祭典」地方大会に出展した。昨年は同僚の若い先生に協力をお願いしたが、今年は同業者である妻(現在は産休中)に協力をお願いすればいいのだ、ということに気が付いた。 ネタは「発泡入浴剤をつく…

「資格」とは言うけれど

昨年度に引き続き、3年生という卒業学年を担任しているので、いろんな高校の説明会に参加したり、逆に高校の先生に来ていただいてお話を聴く機会が多い。その中で、ある商業系の学科を有する学校の先生がおっしゃっていたお話が印象的だった。 商業系の学科…

異学年『学び合い』の可能性を見た

2学期途中から、担当している1年生と3年生共に、小単元丸ごとの『学び合い』に移行している。3年生は受験の足音が近付くにつれて学びへの意識が高まっている一方で、1年生はいまいち停滞気味。学びに向かおうとする空気の希薄さを感じ、当然なかなか結…

教育会セミナー3人会に参加して

部活のない日曜日。長男を実家に預け、妻と共に大阪へ石川晋先生、金大竜先生、福島哲也先生のセミナーに参加。「教室の今を考える」というテーマで、3人の先生方から授業の在り方や学級経営についての実践をお聞きし、それについて参加者が意見交換をする…

テスト勉強を理科室で

3年生は11月上旬に大切な実力テストの受験を控えているため、教科書を進むのはしばしストップして、過去問に取り組むなどテスト対策中心の授業。これまではテスト対策=普通教室で授業をする、ということに何の疑問も抱いてこなかったが、生徒たちは普段…

校内研究会を終えて

年に一度の校内研究会での代表授業。昨年度と実施時期がほぼ一緒な上、担当学年も同じ(3年生)なため、扱う内容も昨年度と同じになってしまった。しかし、この1年で自分の授業に対する考え方もいろいろと変化したため、その変容を意識した授業を見ていた…

「何者」の公開初日初回上映を観た

例によって午前中妻と息子が出掛けてしまったので、本日公開された映画「何者」を観に行った。公開初日の初回上映だから混雑を覚悟していたのに、せいぜい20人程度の入りだった。さすが地方、とも思ったが、あまりのいいお天気だったからこんな日にインド…

残業と『学び合い』

日経ビジネスonlineに、「よのなか科」の藤原和博先生と、「教えない授業」の山本崇雄先生の対談が連載されているので、興味深く読んでいる。最新のテーマは、「学校が『残業するサラリーマン』を育てている?」というもので、旧態依然とした学校制度が、悪…

皆勤賞と『学び合い』

月130時間の残業などが原因で過労死と認定された電通の女性社員のニュースについて、ネット上でたくさんの言説が飛び交っている。 headlines.yahoo.co.jp 自分のTwitterのTLは教育関係者が多いため、「こういったブラックな働き方をしてしまうのは、皆勤…

実験で何を学ぶか

年度も後半に入り、どの学年の授業も小単元丸ごとの『学び合い』に移行している。1年生は「水溶液の性質」を7時間で全員説明できるように理解する、というのを課題にして取り組んでいる(これまでの小単元では、ガスバーナーの操作や水素の発生などがあっ…

『学び合い』指導案

校内研究会での代表授業が迫り、そのための指導案作りに着手している。日々の授業同様、『学び合い』の授業を見ていただこうと思ったのだが、いざ『学び合い』全開の指導案を書こうと思うと、どのように書けばいいのか悩んでしまった。いろんなブログなどを…

動画に奪われる教師の役割

行事が一段落し、この1週間は職員同士の授業参観期間だった。理科はもちろん、自分の担任クラスや担当学年の授業はこれまでも日常的に参観させてもらっていたので、今日は他学年かつ他教科の授業を参観させていただいた。 中1の国語(書写)の授業だったの…

「自分の席で黙々と課題に取り組む」ことの意義と弊害

学校という場所では、プリント学習などの課題をする場合、「自分の席で黙々と課題に取り組む」ことが良しとされることが多い。特に、中学校や高校での入試対策期の学習においてはより顕著である。 「入試は独りで受けるんだから、勉強も独りで集中してすべき…

生徒ができること、教師しかできないこと

2週間に渡る学校祭期間が終わった。今年は生徒会の主担当という立場で、文化祭全体に係る仕事がたくさんあったため、夏休みからずっと気を張っていた状態だった。毎年こうした行事が終わっていくのは名残惜しいのだが、今年は生徒会が無事終わるのかが心配…

「他人」から「同僚」へ

2年連続3年担任として迎えた体育祭。我が青組は優勝候補筆頭と言われていたものの、リレーでのバトンミスなどもありなかなか流れに乗れず、緑組との大接戦に。そして最後の選抜リレーのアンカーを任された男子のエースランナーが、1位でのゴール目前にゴ…

行事でのリーダーと教育実習生

1週間の準備期間を経て、明日は体育祭当日。毎日1時間の応援合戦練習が終わる度に、応援リーダーを集めてミーティング。同時に来週の文化祭の合唱コンクールの練習も並行して行われるため、別の時間には指揮者やパートリーダーも集めてミーティング。リー…

クラスが動く

2学期スタートと同時に、学校祭準備期間に突入。今週末の体育祭、来週末の文化祭に向けて、朝早くから夕方遅くまで生徒も教師も超ハードスケジュール。準備を通じて生徒とポジティブな関わりをたくさん持つことができるのが行事のいいところだ。 今年の行事…

「イジメ」と「イジり」の違いは、「怒る」と「叱る」の違いと同じ

Yahoo!ニュースに以下のような記事が掲載されていた。 bylines.news.yahoo.co.jp この記事の中で、ライターのてれびのスキマさんは もちろん、僕のようなお笑い好きの人たちにとって「イジメ」と「イジり」が感覚的に違うことは知っている。 だが、それを声…

2学期スタート

夏休みの後半も、生徒会担当としての学校祭準備の仕事に追われ、気が付けば新学期。間近に迫った学校祭の準備が本格化すると同時に、授業も再開。まずは1年生から授業スタート(3年生はテストのために授業は来週から)。 1学期は全クラスALL『学び合い』…

金大竜先生講演会

地元の民間団体主催の教育講演会に妻と共に参加した。講師は大阪の金大竜先生。金先生はお名前だけは知っていたが、著書は読んだことがなかったので、事前に1冊だけ読んでから当日を迎えた。 アクティブ・ラーニング時代の教師像: 「さきがけ」と「しんがり…

SSTA中日本特別研究会に参加して

金・土・日の足掛け3日間、SSTA(ソニー科学教育研究会)のブロック特別研修会に、研修員として参加をさせていただいた。京都での初等中等教育アクティブ・ラーニングフォーラムにも行きたかったのだが、この週末は地元でみっちり学ばせていただくことにし…

「シン・ゴジラ」は面白かったけど心から楽しめなかった

www.shin-godzilla.jp 妻と息子が帰省してしまったので、夜におっさん1人で「シン・ゴジラ」を観に行った。小さい頃から何度かゴジラ映画を家族で観に行った(特に弟が熱狂的なファンだった)ことから、単純に作品自体に興味があったことも事実だが、それ以…

過去問解説作り

夏休みも早2週間が経とうとしている。今年も3年生担当なので、夏休み中もちょこちょこと補習の授業がある。しかし、いろんな出張や会議などが立て込んでおり、理科の時間は1クラス当たりわずか2時間だけ。これまでは「圧力の計算祭り」とか「オームの法…

「親戚のおっちゃん」

先日のSORAの会で、上越教育大のゼミ生の方が西川純先生のことを「親戚のおっちゃん」と表現した、というお話をF先生がご紹介された。このフレーズはとても印象的で、その後の懇親会などでもひとしきり話題になった。 この「親戚のおっちゃん」という表現は…

大阪『学び合い』SORAの会3回目

3月、5月に引き続き、SORAの会も3期連続3回目の参加となった。今回は夏休みに入ってすぐという時期で精神的にも楽だったが(夏休みでも8月後半とかになってくるといろいろとツラい)、2学期以降の授業の在り方について考えるヒントを得るという覚悟で…