学級開きを終えて
木曜日に入学式・始業式があり、木・金と慌ただしい2日間を過ごした。今年度は4年振りの1年生担任。担任4人のうち、自分以外の3人は今年異動して来られた先生方なので、学校のルールやシステムを把握しているのは自分だけという立場での学級開きとなった。とは言っても、自分自身も4年前に移動したばかりの立場でバタバタと1年生の担任がスタートしたので、1つ1つ他の担任の先生方と確認しながら進めていった。逐一丁寧に生徒に伝えなければならない大変さを懐かしく感じると同時に、ここ最近はに勝手をよく知っていた2・3年生にどれだけ助けられていたのかということを痛感した。
今回の学級開きに際して、特に意識・実践しているのは以下の2つ。
教師ー生徒間の”縦糸”の関係の強化
昨年度は『学び合い』を通して「一人も見捨てない」ことを生徒に語る中で、生徒ー生徒間の”横糸”を強化することを意識する一方で、教師ー生徒間の”縦糸”はむしろ邪魔になるのではないか…と考えていた。しかし、「一人も見捨てない」ことを語る主体である教師が信頼されない限り、”横糸”は強くならないという意識が昨年度途中から芽生え出した。
今年度は1年生ということもあり、最初の2日間はいかに子どもたちとポジティブな関係を構築するかにエネルギーを注いだ。それ自体はもちろんこれまでもやってきたことではあるが、これまでは「今は様子見だけど、いつから締め始めるか」という指導のための前振りのような意味合いが強かったように思う。そういう打算的な目的ではなく、どこまで本気で子どもたちを愛して信頼できるかという自分自身の課題に向き合う覚悟が問われている。
振り返りジャーナルの実践
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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春休み中に読んだこの本を参考に、毎日の実践として振り返りジャーナルに挑戦してみたい。昨年度までも「ただの日記」のようなものは毎日行っていたが、テーマを提示した上でキチンと帰りの会に3~5分程度静かに書くためだけの時間を設けるという形で進めていきたい。他の学級との兼ね合いで難しい部分もあるが、うまくアレンジして足並みが乱れないような工夫も欠かせない。
明日月曜日からは授業が始まる。我が県では教科担任の”縦持ち”が一般的だが、今年度は1年生4クラス全ての理科の授業を全て担当させてもらえることになったので、学年全体の子どもたちと『学び合い』の考え方で一貫した関係を作っていきたい。授業開きが楽しみで仕方がない。