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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

大阪『学び合い』SORAの会2回目

 3月に引き続き、大阪SORAの会に参加させていただいた。これまで県外の会に参加したのは比較的時間に余裕のある冬季ばかりだったので、部活や行事がハイシーズンのこの時期に参加するというのはなかなか厳しかったのだが、無理を押して参加して良かった。

 

 講演をされたT先生は、昨年度自分が『学び合い』を始めた頃、同時期に『学び合い』に取り組まれている様子をブログに紹介されており、勝手に親近感を感じていた。特に、失敗談や困惑されている心情など、一般にはあまり語られることのない部分も赤裸々に伝えておられた姿に、「こうして頑張っておられる方も全国にはいらっしゃる」と励まされたものだった。今回の講演でも、ご本人が今現在感じておられる率直な思いをお話ししていただき、今の自分の実践を見つめ直すよい契機となった。

 

 フリートークの場面でも、前回は誰一人知り合いがいない中での参加だったが、今回は主に前回参加された方々と、実践内容に深く踏み込んだお話をすることができた。あれこれと喋りながら、前回のSORAの会のときに比べて『学び合い』に対する自分自身の腹が据わってきたかな、という印象を受けた。理論と自分の実践が近付いてきたということなのかも知れない。

 

 懇親会では、講演をされたT先生といろいろお話することができ、小学校と中学校の授業や生徒指導の在り方の違いについて、お互いの考えることを伝え合った。確かに、中学校ではあらゆる場面で未だに生徒を”シメる”という発想が根強いように思う(特に男性教師は「そういう指導ができてナンボ」のような風土があり、自分もその風土に影響を受けてきた部分が少なくない)。よって、その”シメる”という考え方に準拠した一斉授業の形式が支持されるという側面があり、アクティブ・ラーニングが浸透しにくいのかも知れない。その辺りが、地道に実践に取り組まれている小学校の先生方から見ればもどかしく感じるのであろう。小学校低学年の子どもたちが素晴らしい動きを見せる『学び合い』の様子を動画で見させていただき、中学校の先生方がよく使う「中学生は思春期だから…」「発達段階的にそういうもんだから…」という常套句は言い訳に過ぎないのでは、と思い知らされた。

 少なくとも、小学校と中学校がお互いを悪く言い合ってしまっては、決して状況は改善しないはずである。

 

 次回の7月も、講演される先生方の顔ぶれを拝見するとぜひ参加したいが…ちょうど部活動の繁忙期なので難しいかも。何とか今のうちからやりくりしたい。