gan-log

むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

音の伝わり方

 音の単元の1発目。音は「振動」であり、空気中を「波」として伝わることを実感として理解させたい。今日の課題は以下の通り。

  1. 「ストロー笛」「ワイングラス」の実験をして音を出し、どこが振動しているかを調べる。
  2. 「おんさの共鳴」「真空容器中で鳴るブザー」の実験をし、その結果から「空気が音を伝えていること」を自分の言葉で3人に説明し、サインをもらう。

 

 「ストロー笛」「ワイングラス」は音を出すためのコツがあるので、最初は教師が簡単に実演をした。後は生徒の中で1、2名できるようになれば、コツを教え合うので自然に広まっていく。

 

 『学び合い』に変えたことによる大きなメリットだと感じたのが、2つ目の課題である「おんさの共鳴」「真空容器中で鳴るブザー」の実験だ。これらの実験のための器具は、班の数だけ用意できないのが一般的なので、教師の演示実験で済ませることが多いと思う(私もこれまでそうしてきた)。しかし、理科室の後ろの机に実験器具を置いておき、「好きに実験していいよ」と伝えれば、授業の時間内に全員の生徒が実験を行うことができる。危険を伴う実験などは特別な配慮が必要だろうが、今回の場合はその心配もない。事前にしたことと言えば、おんさに素手で触らないよう伝えたことと、真空ポンプの簡単な使い方を書いた紙を机に置いたことぐらいである。

f:id:soulbomber:20160116220825j:plain

 こうすることで、実験のコツをお互いに伝え合えるし、うまくいかなかったりわからなかったりした場合は何回でも実験ができる。理科ならではの『学び合い』のメリットを垣間見た気がする。