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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

修学旅行を終えて

 修学旅行は2年連続の引率となった。去年は初めての全体総括として、企画の段階から中心的に関わってきたが、今年は昨年度から企画を温めてこられた別の先生が全体総括を務められ、私はその先生をサポートする担任の1人としての引率となった。その全体総括の先生が、最後の解団式の中で、

この修学旅行の成功をイメージして、1年生のときから逆算して指導してきた

というお話をされているのを聞いて、その視点が去年の自分には欠けていたなと強く実感した。修学旅行で求められるのは3年間の集大成としての「結果」であり、次はないのだから何が何でも成功させなくてはならないという覚悟が、去年の自分には足りなかったように思う。そういう意味で生徒たちはよく頑張ったし、心から成功と言える修学旅行だった。

 また、持ち上がりではない担任という立場としては、担任クラスも含めて、学年全体の生徒とまだまだ人間関係の構築が不十分だと感じる。そんな中、こうして全員の生徒たちと丸3日間一緒に過ごせたことで、陽性の人間関係をたくさん築くことができたことも大きい。特に自分のクラスは、合唱コンクールの役割分担で旅行直前にちょっといろいろゴタゴタしたこともあり、この3日間が生徒にとっても担任にとっても、人間関係づくりの絶好の機会になったことは有り難かった。

 さらに、6月第2週目という遅い時期だったため関東地方が梅雨入りしてしまい、雨の予報が出て気を揉んだのだが、当日は曇天でちょうどいい天気だったこともプラスに作用してくれた。時期的にも修学旅行のハイシーズンから外れたらしく、ディズニーシー・ランドともに人出が少なく、生徒たちは楽しめたようである。

 

 今回の修学旅行のメインは、地元出身の東京で働いていらっしゃる方々を訪問し、地方創生についてのプレゼンを行い、それについての評価をいただくというものだった。生徒たちは長い時間をかけて準備してきたプレゼンに対して、都会の第一線で活躍される方々から評価をいただき、多大な充実感を得られたようであった。そしてそれ以上に、地方から東京に出て活躍されている方々の生の声に、深い感銘を受けたようであった。これぞキャリア教育そのものであり、『学び合い』とも直結するものであるが、これはまた日を改めてブログに書きたい。

 自分自身も2人の方々とずっと連絡を取りながら準備を進めてきたが、ご両人とも自分と同世代で、熱い思いを持ってご活躍されている姿からたくさんの学びを得た。分野や活動拠点は違えども、自分ももっともっと頑張らなくては!と思えた修学旅行であった。

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