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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

大阪『学び合い』SORAの会4回目

 4ヶ月振りの『学び合い』SORAの会。今回はこれまでのセミナーなどでもお世話になったF先生や、同じ中学校理科で実践をされているU先生のお話がお聴きできるということで心待ちにしていた。これまでの枚方とは異なり、東大阪での開催。大阪東部に生まれて初めて足を踏み入れた。

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 まずは教育課程、カリキュラム・マネジメントという観点から、Sさんからのお話。懇親会でもお話をお聞きしたが、「授業の中で変えられることは限られている」「授業後の研究会では一斉授業の指導法についてあれこれ議論されることが多いが、日本の一斉授業にどれだけ伸びる余白が残っているのか」という考え方から、授業のさらに外側の教育課程そのものに目を向けるという観点はとても新鮮だった。現場の教師は常々「授業で勝負」と言われるように、まずは自分自身で日々コントロールできる授業をどうするか、ということばかりを考えているだけに、そういう見方があるということにとても興味が沸いた。また、ワークショップ自体が『学び合い』方式で進められたことも、参加者の方々と学びを深められた一因だと思う。

 次に、F先生とU先生による『学び合い』実践発表。F先生のお話はいつお聴きしてもグッと心が引きつけられるのは、その『学び合い』の考え方(哲学と言ってもいいかも)が揺るぎないものだからだろう。その上で子どもたちに語るのだから、子どもたちは安心して『学び合い』に向かえるのだと思う。

 U先生は、校種・教科のみならず、年齢や『学び合い』を始めた時期、『学び合い』に至るまでの経緯や悩みなども含めて、自分と重なる点があまりにも多く、感動すら覚えてしまった。逆に自分と大きく異なる点は、『学び合い』によって明確な結果を出されているところだ。懇親会でもいろいろとお話を聴かせていただいたが、きちんと『学び合い』の考え方に共感した上で、セオリー通りに丁寧に実践をされているからこそ、実践期間が短くても結果に結びついているのではないかと感じた。その丁寧さが自分には足りない部分なのだと思う。

 

 今回は発表された3人の方々は、ちょうど自分より少し年上のいわゆる「中堅」世代。U先生は今回が初めての発表経験だということだが、とても勉強になったとおっしゃっていた。次回以降、私も参加するだけではなく、発表側に挑戦してみようという勇気をいただけた会だった。「何を語るか(語れるか)」を意識することで、日々の実践を見直していきたいと思う。