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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

テニスコートラインテープ貼り替え作業

12月に全て剥がしたテニスコートのラインテープ。一冬寝かせて、遂に新品のテープを貼った。 貼るときの目安として、目印となるように角部にはビニール紐をつけた釘を打っておいたので、割合早く終わるかと思っていたが、真っ直ぐに貼るのが案外難しい。真…

学級経営のゴールとは何か

3月に入った。今年は卒業学年の担任なので、最後の日まで約10日程。 ここ数年、この時期になると「学級経営のゴールとは何なのだろう?」とよく考えている。最後の日に子どもたちが涙に暮れ、「4月からも先生がいい~」などと言いながら担任に擦り寄って…

地震の計算

厄介な地震の計算の問題演習。課題は以下の通り。 地震の計算プリントに取り組み、授業のラスト5分で行う小テスト(数字を変えたもの)で、全員が合格する。 グラフからP波とS波の速さを求めて地震発生時刻を求めたりすると同時に、初期微動継続時間と震…

地震のゆれの広がり

教科書を使った作図が中心の授業。ただ作図だけだとあっさり終わってしまうと思ったので、波の速さを求める問題を入れてみた。課題は以下の通り。 教科書の実習を行う。 地図中の◎は震央から200km離れている。これを利用して、ゆれはじめを伝える波(P波)…

地震のゆれの伝わり方

テストが明け、地震の単元に入った。本時は地震の導入部ということで、過去の地震に関する映像を見せたかったのと、今後学習を進めていくための基本用語をおさえることに重きを置きたかったので、半分以上の時間は久しぶりに講義を行った。よって課題は以下…

「理科だからできる本当の『言語活動』」西川純

理科だからできる本当の「言語活動」 作者: 西川純 出版社/メーカー: 東洋館出版社 発売日: 2014/03/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 1月の『学び合い』セミナーin群馬で紹介されていたので早速購入。「理科だから~」と銘打たれてはいるが…

自己モニター式面接練習

入試に向けての面接練習の真っ最中である。生徒たちは日替わりでいろんな先生方に面接を見てもらうので、私が担当する時間は「ちょっと変わったこと」に取り組んでいる。 方法は簡単。 1人ずつ面接の基本的な流れを実際に行い(質問も基本事項のみ)、その…

理科室を「研究室」に

先日読んだ苫野一徳氏の「教育の力」の中で、ジョン・デューイがシカゴ実験室学校の実践にふさわしい机や椅子を探したが、結局自分が求めるものを何一つ手に入れることができなかった、というエピソードが載っている。その店主が言った、「ここにあるものは…

炭素の循環

分解者の役割を踏まえ、生態系の中での有機物・無機物としての炭素の循環を理解する授業。そろそろ3年生も全ての単元を終えようとしている。 「生産者」「消費者」「分解者」の特徴と役割についてまとめる。 生態系の図の中に、有機物として炭素の流れを赤…

「教育の力」苫野一徳

教育の力 (講談社現代新書) 作者: 苫野一徳 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 日々拝読している高瀬浩之先生のブログで紹介されていて、「そういえば図書館で見かけたような…」と思い出したの…

火山活動と岩石

火山の最後の授業。駆け足で3時間で終えることとなった。大がかりな実験が少ないと、『学び合い』は結構サクサク進む。課題は以下の通り。 斑状組織と等粒状組織の違いについて、実物を見てスケッチを行い、「石基」「斑晶」という言葉を使いながら自分の言…

火山が生み出すもの

鉱物の特徴を理解し、実際に観察する授業。課題は以下の通り。 火山噴出物にはどのようなものがあるか、表にまとめる。 鉱物の特徴についてまとめ、石英と長石の違いについて、実物を使いながら自分の言葉で3人に説明して、納得してもらえたらサインをもら…

火山の形

1年生もやっと最後の大単元。先日噴火した桜島の映像を見せたり、火山の概要についてサラッと説明した後、課題に入った。課題は以下の通り。 雲仙普賢岳と三原山の噴火の映像を参考にして、2つの火山の「色」「噴火のようす」「形」の違いを表にまとめる。…

生態系とは

いよいよ3年生は最後の大単元に入った。実験が少ない単元なので、思考実験を通して「なぜそうなるのか」を大切にしながら授業をしていきたい。課題は以下の通り。 身近な里山には、以下のような生物がいる。この図の中に矢印を書き込んで、食物網を完成させ…

卒業の日を1ヶ月後に控えて

卒業の日まで約1ヶ月である。中学校の卒業直前のこの時期は、生徒は受験&受験勉強、教師は進路業務に追われ、息つく暇もなく過ぎていく。そんな日々に忙殺されながらも、卒業の日をどんな風に迎えるのか、そして最後の日にどんなメッセージを送るのかにつ…

大気圧

力のラスト。まず大気圧の大きさを数字で示し、吸盤を使って体感した後で課題に入った。 簡易真空容器に風船を入れ、ポンプを引いて容器の中の空気を抜くと、風船はふくらむ。この実験を実際に行い、なぜ風船がふくらむのか、その理由を自分の言葉で3人に説…

浮力

水圧の応用編・浮力。2力の合成や2力のつり合いが未習の状況で、浮力を正しく理解するのは非常に難しい。まず第一歩として、生徒の多くが抱いている「浮く=空気が入っているから」という誤概念をどうやって崩していくかがポイントとなると思う。 まず導入…

エネルギーの有効利用

日本の発電方法とその未来について考える授業。教科書に載っている発電の割合のグラフは古いので(2007年)、福島第一原発事故以降の新しいグラフを見せてから課題に入った。課題は以下の通り。 水力・火力・原子力発電と、各再生可能エネルギーについて、そ…

エネルギーの保存と損失

エネルギー変換効率の続き。変換効率を高めたり、廃熱を有効利用したりする方法を考えることが目的。課題は以下の通り。 実際に手回し発電機を回して電球とLEDを点灯させ、LEDが電球よりも優れている点を説明する ペルティエ素子を使って実際に発電を行う。…

すべてのものが日々新しい

中学生の歌う定番の合唱曲の中では、「信じる」という曲が一番好きだ。技術的には2年生でも歌えるが、やっぱり3年生が歌ってこその良さを持つ曲だ(「春に」なんかも同様)。特に最後のサビ?の歌詞がさすが谷川俊太郎という素晴らしさである。 信じる 葉…

エネルギーの保存

エネルギーの変換効率を求める実験。エネルギー概念の総括的な内容で、準備も測定もその後の計算も非常に難解な実験なので、とにかく全員で協力して全班が時間内に作業を終えることをメインとした。課題は以下の通り。 発電機Aと発電機Bをつなぎ、発電機A…

水圧

力の単元も終わりが見えてきた。ここからは水圧→浮力→大気圧と続く。最初に水圧によってペットボトルがへこむ動画などを見せた後、課題に入った。課題は以下の通り。 水圧は、上下左右あらゆる方向からはたらく。このことを確かめるための実験を2種類行い、…

エネルギーの移り変わり

いよいよ中3の学習もラストスパート。いよいよ最後の科学技術についての単元に入った。まずはエネルギーについて、課題は以下の通り。 「伝導」「対流」「放射」について、それぞれ具体的な例を挙げて説明できるようにする。 エネルギーが移り変わっている…

圧力とは何か

圧力1発目。圧力の概念を理解し、あのややこしい計算ができるようになることが目標。課題は以下の通り。 力がはたらいている物体どうしの触れ合う面積が変わると、力のはたらきが変わる。それが実感してわかる例を1つ自分で考え、その仕組みを自分の言葉で…

「教師の資質」諸富祥彦

教師の資質 できる教師とダメ教師は何が違うのか? (朝日新書) 作者: 諸富祥彦 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/08/09 メディア: 新書 この商品を含むブログ (8件) を見る 教頭先生からお借りした1冊。群馬に向かう北陸新幹線の中で読んだ。 現…

「『みんなの学校』が教えてくれたこと」木村泰子

「みんなの学校」が教えてくれたこと: 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 (教育単行本) 作者: 木村泰子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/09/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 図書館をウロウロしていたら、背表紙の「学び合い…

力の表し方

「力を矢印で表す」という、シンプルな1時間。課題は以下の通り。 ワークの作図の問題を全て理解する。 ラスト5分の小テスト(3問)を全員が全問正解する。 課題はかなり少ないが、引っかかりそうな問題も多かったので、まあいいかと思いながらスタート。…

『学び合い』セミナーin群馬に参加して

『学び合い』を本格的に始めた頃、群馬・高崎で『学び合い』のセミナーがあることを知った。かなり規模の大きいセミナーであるのに加えて、西川純先生も講演されるということで、思い切って参加を決意した。 無知でお恥ずかしい話なのだが、このセミナーも9…

フックの法則

実験自体は単純だが、中学理科で初めて明確に「比例」の概念が登場する授業である。オームの法則や定比例の法則の法則など、中学理科の計算問題はこの比例をいかに使うかが重要だが、算数や数学で習う比例となかなかリンクしづらい。そこで、実験に入る前に…

日常の中の力

力の単元の最初の授業。光や音のように感覚的に捉えにくい力をどのように理解させるか?を毎年悩む。しかも授業時数的に余裕はない。 課題は以下の通り。 力の3つのはたらきの例をそれぞれ考え、3人の仲間と教え合う。 「1N=地球上で100gの物体にはたらく…