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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

『学び合い』授業を参観していただいて

先月は自分が大阪まで馳せ参じて『学び合い』の授業参観をさせてもらったが、今回は自分の授業を日頃お世話になっている大学の先生や学生・院生の方々に参観していただいた。 内容は3年生の小単元「生物の成長と生殖」の1時間目。次時のタマネギの細胞分裂…

大阪『学び合い』SORAの会2回目

3月に引き続き、大阪SORAの会に参加させていただいた。これまで県外の会に参加したのは比較的時間に余裕のある冬季ばかりだったので、部活や行事がハイシーズンのこの時期に参加するというのはなかなか厳しかったのだが、無理を押して参加して良かった。 講…

人を動かす=ペナルティを与える?

今年度は主な校務分掌の1つとして、前期生徒会の担当をしている。その活動の一環として、スマホなどの通信機器を夜遅くまで使用することで生活リズムが乱れがちな生徒の割合を減らすため、全校に呼びかけを行うこととなり、今はその提案内容を協議している…

『学び合い』を紹介させていただいて

県内小・中学校の理科の先生方の私的な勉強会で、『学び合い』について紹介させていただく機会に恵まれた。普段の授業で使っている学習シートやワークシートをお見せして、授業の流れをザッと説明させていただいた。参加されている先生方は、それぞれの手法…

教科書に載っている実験=悪?

理科の先生の中には、教科書に載っている実験に対して否定的な方々がいる(中には極端なほど毛嫌いする方もたまにいらっしゃる)。確かに、中にはなかなかうまくいかないような実験があったり、こっちの実験の方がやりやすいのにな、と思ったりすることは結…

『学び合い』授業を参観させていただいて

日曜日の夜に京都で私用があったので、思い切って月曜日に年休をいただき、関西圏で『学び合い』を実践されている先生の授業を参観させていただいた。個人的に授業参観をお願いするのは初めてで、軽い気持ちでその先生と連絡を取らせていただいたのだが、先…

何のためにスケッチをするのか

1年生のこの時期の植物の単元では、スケッチの活動が多い。つい最近「葉・茎・根のつくりのはたらき」の小単元に入ったが、まずは葉のつくりを調べるため、オオカナダモやツユクサの表皮を顕微鏡で観察し、スケッチをするところから始まる。 これまでの一斉…

ホワイトボード自由化

アクティブ・ラーニングとグループ学習、そしてホワイトボードの親和性は高い。公開授業とか研究授業を参観すると、ホワイトボードが登場する頻度が非常に多い(大抵授業の後半)。最後に班の枚数分のホワイトボードが黒板にズラッと貼られた壮観な風景から…

「思い出の1曲」

5月発行のPTAの広報誌に掲載される、職員紹介の原稿依頼が来た。名前や役職に加え、今年は「思い出の1曲」と、それに付随するエピソードがテーマだった(昨年度は確か「憧れの人物」だった気がする)。 生徒や保護者が誰も知らないようなマニアックな曲…

最初の1ヶ月を終えて

早くも4月が終わろうとしている。授業が始まって3週間が経ち、担任クラスを含め、各学級の表情が少しずつ見えてきた。 担任クラスは、予想に反して非常に落ち着いている。活発な男子によくいるような、教師の言葉に素速く大声で反応する生徒がいない。これ…

「2020年の大学入試問題」石川一郎

2020年の大学入試問題 (講談社現代新書) 作者: 石川一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 3月のSORAの会で兵庫のM先生から紹介いただいた1冊。運良く図書館の新刊コーナーで発見した。 先…

「アクティブ・ラーニングを実現する! 『学び合い』道徳授業プラン」西川純、松下行則

アクティブ・ラーニングを実現する! 『学び合い』道徳授業プラン 作者: 西川純,松下行則 出版社/メーカー: 明治図書出版 発売日: 2016/04/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 昨年度は「理科のALLアクティブ・ラーニング化」についての端緒をつ…

複数時間用課題設定のススメ

本格的に授業が始まって1週間が経った。去年の反省を踏まえ、今年度は『学び合い』授業を実践していくにあたって、ソフト面(語り)でもハード面(システム)でも入念に準備をして臨んでいる。 ハード面で今年新しく導入したのが「学習シート」。3~8時間…

クラス=家族、部活動=?

学校現場ではよく、クラス=家族に例えられる。あらゆる教育活動の基本単位として、1人1人の居場所があることが必要であったり、またそれぞれに役割が与えられていたり、確かに家族という表現は言い得て妙であると感じる。 では一方で、部活動は何に例えら…

授業開きでの語り

今年は新学期が水曜日から始まったため、第1週がちょうど「黄金の3日間」。「飛び入り担任」に対して初日は様子見から始まった我がクラスも、教師ー生徒間の縦糸と生徒ー生徒間横糸が徐々に構築されてきて、わずか3日間ながらも少しずつチームとしてのま…

学級目標掲示物作り

新学期2日目は1時間目から6時間目まで学級活動6連発(途中に全校集会や学年集会は入るが)。ルールの確認から係・委員会や学級目標に至るまでの決め事などが目白押しで、担任がヘトヘトになる1日。しかし、さすが3年生だけあって、こちらの予想をはる…

『学び合い』的学級開き

平成28年度の初授業日。今年度は昨年度に引き続き3年生担任を仰せつかった。しかし、新3年生とは過去2年間授業を受け持ったことは1クラスもなく、せいぜい部活で10数人と付き合いがある程度。しかも自分以外の担任は昨年度からの持ち上がりというア…

ブレないところ、ブレるところ

明日から平成28年度が始まる(Twitterやブログを眺めていると5日からスタートするという声が多いような気がする…我が地域は例外的なのか?)。今年で教職10年目になるが、何年目になってもこの時期は何とも言えない緊張感に襲われる。3月に3年間持ち…

自主性・主体性v.s.ルール・システム

1年が終わり、新年度が少しずつ始まろうとしている時期である。3年間持ち上がった子どもたちを卒業させたので、次年度はどのような立場になるにせよ、4月からは新しい環境でスタートしなければならない。 この3月下旬は、まだ4月からの身の置き場が固ま…

「幸せになる勇気」岸見一郎、古賀史健

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII 作者: 岸見一郎,古賀史健 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る ベストセラーとなった「嫌われる勇気」の続編。…

堆積岩

6種類の堆積岩を覚える、言ってしまえばそれだけの授業。あっさり終わるかと思いきや、それぞれの堆積岩に実際に触れながらじっくり学んでいた。昔の教科書は堆積岩→化石の順番だったはずなのに、今は逆だ。堆積岩は化石に比べると地味だし、思考の流れ的に…

地層や化石からわかること

ここも生徒にとっては「とにかく化石の名前を覚えないといけないところ」という認識で終わらせるのではなく、示相化石と示準化石とは何か?どんな化石が示相化石や示準化石になるのか?に重きを置いた課題になるよう心がけた。 課題は以下の通り。 示相化石…

地層のでき方

いよいよ最後の小単元・地層。この辺りは小学校でかなり時間をかけてやっているらしく、復習的な要素も強い。覚える用語が多いところなので、生徒にとっては「とにかく覚えりゃ何とかなるんでしょ」となりそうなところだが、実験や実物を扱いながら「なぜそ…

大阪『学び合い』SORAの会に参加して

1月の群馬のセミナーに引き続き、今回は大阪へ。北陸新幹線を使って片道4時間以上かかった群馬に比べ、大阪は気軽にホイッと行ける感じ。さらに会場が枚方で、京都に縁がある身にとっては懐かしの京阪沿線ということもあり、自分は関西圏の人間であること…

地震はなぜ起こるのか

卒業式の週で慌ただしかったが、当然1年生の授業はまだ残っているのでラストスパート。いよいよ地震も終わり。課題は以下の通り。 ワークの該当ページを理解する(納得する)。 前半は一斉授業形式で進め、後半ワークで理解することを課題とした。 先日の公…

卒業式を終えて

卒業式が終わってからというもの、出張やら会議やら書類やら帳簿やらに追われ、やっと少し落ち着いた。卒業式後の方が忙しかったようにも思う。 3年間持ち上がりで担任をさせてもらった卒業生を、先日無事送り出すことができた。3年間も一緒に過ごすと、日…

「教師が20代で身につけたい24のこと」堀裕嗣

教師が20代で身につけたい24のこと 作者: 堀裕嗣 出版社/メーカー: 明治図書出版 発売日: 2016/01/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 堀先生の新刊。「20代」「30代」「40代」と三部作になっている。1冊にまとめてくれたら安いのになーと思い…

卒業式までの数日間

公立高校の入試と合格発表の週が終わり、残すは週明けの卒業式のみとなった。 入試が終わってからの中学校生活は、生徒にとっては「蛇足」とも感じるものらしい。確かに教科の授業は全て終わり、専ら卒業式の練習ばかりである(後は球技大会などのお楽しみイ…

「部活動内委員会」始動

taguchizuさんのブログ&大阪の杉本先生のブログに影響を受け、「部活動内委員会」を始めてみた。これまでも自主的・主体的な「アクティブ・ラーニング部活動版」みたいなのを目指してきたが、組織だったものがないと「君たちに任せるよ=放任」に近い状態に…

「生存教室 ディストピアを生き抜くために」内田樹・光岡英稔

生存教室 ディストピアを生き抜くために (集英社新書) 作者: 内田樹,光岡英稔 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/01/15 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る マンガ「暗殺教室」を下敷きにした、教育論・師弟論についての対談本。マンガに…