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地方中学理科教師/アクティブ・ラーニング/『学び合い』/アドラー心理学/コーチング/

理科

いちご狩りで学ぶ「花のつくりとはたらき」

月曜日が振替休日だったので、いちごに目がない2歳の長男を連れて県内のいちご狩り施設へ。思えば人生において果物狩りに行くのは初めての経験だったが、今の時代に合わせていろいろと洗練されていて面白かった。 ビニールハウスの中はとても清潔で、高設栽…

「振り返りジャーナル」授業編

クラスで行っている「振り返りジャーナル」の他に、今年度は毎時間の授業でも「振り返りジャーナル」を導入している。 『学び合い』実践者の方々の多くが、授業の最後に振り返りを書かせているということを本などで知り、振り返りを書かせること自体は昨年度…

微生物による有機物の分解

中学校理科の最後の最後に登場する実験。サブ的な扱いの実験で、かつ毎年年度末の入試前後の時期に当たるのであまりきちんとやってこなかった実験なのだが、課題が早く終わった班の数名の生徒が自主的に取り組んだ。 校舎裏の土を適当に採取して、教科書の指…

世の中の大抵の疑問と答えはYahoo!知恵袋にある

3年生は大単元「地球と宇宙」に入った。最初の小単元「宇宙の広がり」は、宇宙や太陽系についての調べ学習的な要素が強い内容なので、いつもの理科室ではなくパソコン室で授業を行っている。1人1台のパソコンが自由に使えるので、フリーソフト「mitaka」…

自分で選んだことは、やる

1年生は小単元「光の世界」丸ごとの『学び合い』に突入。様々な実験に加えて光の反射・屈折・凸レンズの作図もマスターしなければならないので、過去最長の9時間を確保した。 この小単元の実験は、理科室のカーテンを閉めて電灯を消し、暗室にした上で行う…

システムチェンジ

先週2学期期末テストが終わり、どの学年も新しい(小)単元が始まる。土曜日のSORAの会でいろいろなアドバイスをいただいたことも受けて、このタイミングで『学び合い』のシステムを少し見直すこととした。 1.可視化用名簿の巨大化 これまで行ってきた小…

異学年『学び合い』の可能性を見た

2学期途中から、担当している1年生と3年生共に、小単元丸ごとの『学び合い』に移行している。3年生は受験の足音が近付くにつれて学びへの意識が高まっている一方で、1年生はいまいち停滞気味。学びに向かおうとする空気の希薄さを感じ、当然なかなか結…

テスト勉強を理科室で

3年生は11月上旬に大切な実力テストの受験を控えているため、教科書を進むのはしばしストップして、過去問に取り組むなどテスト対策中心の授業。これまではテスト対策=普通教室で授業をする、ということに何の疑問も抱いてこなかったが、生徒たちは普段…

校内研究会を終えて

年に一度の校内研究会での代表授業。昨年度と実施時期がほぼ一緒な上、担当学年も同じ(3年生)なため、扱う内容も昨年度と同じになってしまった。しかし、この1年で自分の授業に対する考え方もいろいろと変化したため、その変容を意識した授業を見ていた…

実験で何を学ぶか

年度も後半に入り、どの学年の授業も小単元丸ごとの『学び合い』に移行している。1年生は「水溶液の性質」を7時間で全員説明できるように理解する、というのを課題にして取り組んでいる(これまでの小単元では、ガスバーナーの操作や水素の発生などがあっ…

SSTA中日本特別研究会に参加して

金・土・日の足掛け3日間、SSTA(ソニー科学教育研究会)のブロック特別研修会に、研修員として参加をさせていただいた。京都での初等中等教育アクティブ・ラーニングフォーラムにも行きたかったのだが、この週末は地元でみっちり学ばせていただくことにし…

過去問解説作り

夏休みも早2週間が経とうとしている。今年も3年生担当なので、夏休み中もちょこちょこと補習の授業がある。しかし、いろんな出張や会議などが立て込んでおり、理科の時間は1クラス当たりわずか2時間だけ。これまでは「圧力の計算祭り」とか「オームの法…

ガスバーナーの使い方

1年生の1学期ラストは、1年間の理科授業のハイライトとも言えるガスバーナーの使い方。このような安全指導が不可欠な内容において、理科における『学び合い』の難しさがある。 いろいろと考えた結果、まず1時間目の最初に教師主導で実演をし、必要な安全…

密度の測定

中学校理科で初めて本格的な公式や計算問題が登場する密度。「3種類の金属を同定する」という課題を与え、練習問題を解く時間なども含めてたっぷり3時間確保した。密度の公式を理解することはもちろん、質量や体積といった概念の理解や、上皿てんびん・メ…

遺伝の規則性

期末テストが終わり、3年生は小単元「遺伝の規則性と遺伝子」に入った。これまでは1時間ないしは2時間分の課題として小分けに与えてきたが、初めて小単元まるごとのロングスパンの課題を与えてみることにした。とは言っても、この小単元はメンデルの実験…

アクティブの意味

先日、地域の中学校理科の先生方でつくる研究団体の研究集会に参加した。ブロック内の代表校の実践発表をお聞きし、8月に行われる県全体での発表のために参加者の先生方が意見や助言を伝える、というものだ。 テーマは「モデル化」で、粒子モデルなどの構築…

細胞分裂の観察

毎年恒例、3年生の細胞分裂の観察。ここ何年かうまく観察できないことが多かったが、今年は教科書の写真のような細胞分裂の様子がバッチリ見えた。しかもうまく写真も撮れて嬉しくなったのでブログに載せておこう。 ネギの種子から出た根(蒔いてから5日目…

附属中教育研究集会

金曜日は地元国立大学の教育学部附属中学校の教育研究集会に参加。午前中2時間の参観授業に加えて、午後は分科会&シンポジウム。途中に全校音楽の練習や生徒会等の発表など、生徒主体の活動の様子も見せていただいた。数年前に1泊2日で京都教育大学附属…

『学び合い』授業を参観していただいて

先月は自分が大阪まで馳せ参じて『学び合い』の授業参観をさせてもらったが、今回は自分の授業を日頃お世話になっている大学の先生や学生・院生の方々に参観していただいた。 内容は3年生の小単元「生物の成長と生殖」の1時間目。次時のタマネギの細胞分裂…

教科書に載っている実験=悪?

理科の先生の中には、教科書に載っている実験に対して否定的な方々がいる(中には極端なほど毛嫌いする方もたまにいらっしゃる)。確かに、中にはなかなかうまくいかないような実験があったり、こっちの実験の方がやりやすいのにな、と思ったりすることは結…

何のためにスケッチをするのか

1年生のこの時期の植物の単元では、スケッチの活動が多い。つい最近「葉・茎・根のつくりのはたらき」の小単元に入ったが、まずは葉のつくりを調べるため、オオカナダモやツユクサの表皮を顕微鏡で観察し、スケッチをするところから始まる。 これまでの一斉…

ホワイトボード自由化

アクティブ・ラーニングとグループ学習、そしてホワイトボードの親和性は高い。公開授業とか研究授業を参観すると、ホワイトボードが登場する頻度が非常に多い(大抵授業の後半)。最後に班の枚数分のホワイトボードが黒板にズラッと貼られた壮観な風景から…

最初の1ヶ月を終えて

早くも4月が終わろうとしている。授業が始まって3週間が経ち、担任クラスを含め、各学級の表情が少しずつ見えてきた。 担任クラスは、予想に反して非常に落ち着いている。活発な男子によくいるような、教師の言葉に素速く大声で反応する生徒がいない。これ…

複数時間用課題設定のススメ

本格的に授業が始まって1週間が経った。去年の反省を踏まえ、今年度は『学び合い』授業を実践していくにあたって、ソフト面(語り)でもハード面(システム)でも入念に準備をして臨んでいる。 ハード面で今年新しく導入したのが「学習シート」。3~8時間…

授業開きでの語り

今年は新学期が水曜日から始まったため、第1週がちょうど「黄金の3日間」。「飛び入り担任」に対して初日は様子見から始まった我がクラスも、教師ー生徒間の縦糸と生徒ー生徒間横糸が徐々に構築されてきて、わずか3日間ながらも少しずつチームとしてのま…

堆積岩

6種類の堆積岩を覚える、言ってしまえばそれだけの授業。あっさり終わるかと思いきや、それぞれの堆積岩に実際に触れながらじっくり学んでいた。昔の教科書は堆積岩→化石の順番だったはずなのに、今は逆だ。堆積岩は化石に比べると地味だし、思考の流れ的に…

地層や化石からわかること

ここも生徒にとっては「とにかく化石の名前を覚えないといけないところ」という認識で終わらせるのではなく、示相化石と示準化石とは何か?どんな化石が示相化石や示準化石になるのか?に重きを置いた課題になるよう心がけた。 課題は以下の通り。 示相化石…

地層のでき方

いよいよ最後の小単元・地層。この辺りは小学校でかなり時間をかけてやっているらしく、復習的な要素も強い。覚える用語が多いところなので、生徒にとっては「とにかく覚えりゃ何とかなるんでしょ」となりそうなところだが、実験や実物を扱いながら「なぜそ…

地震はなぜ起こるのか

卒業式の週で慌ただしかったが、当然1年生の授業はまだ残っているのでラストスパート。いよいよ地震も終わり。課題は以下の通り。 ワークの該当ページを理解する(納得する)。 前半は一斉授業形式で進め、後半ワークで理解することを課題とした。 先日の公…

地震の計算

厄介な地震の計算の問題演習。課題は以下の通り。 地震の計算プリントに取り組み、授業のラスト5分で行う小テスト(数字を変えたもの)で、全員が合格する。 グラフからP波とS波の速さを求めて地震発生時刻を求めたりすると同時に、初期微動継続時間と震…

地震のゆれの広がり

教科書を使った作図が中心の授業。ただ作図だけだとあっさり終わってしまうと思ったので、波の速さを求める問題を入れてみた。課題は以下の通り。 教科書の実習を行う。 地図中の◎は震央から200km離れている。これを利用して、ゆれはじめを伝える波(P波)…

地震のゆれの伝わり方

テストが明け、地震の単元に入った。本時は地震の導入部ということで、過去の地震に関する映像を見せたかったのと、今後学習を進めていくための基本用語をおさえることに重きを置きたかったので、半分以上の時間は久しぶりに講義を行った。よって課題は以下…

理科室を「研究室」に

先日読んだ苫野一徳氏の「教育の力」の中で、ジョン・デューイがシカゴ実験室学校の実践にふさわしい机や椅子を探したが、結局自分が求めるものを何一つ手に入れることができなかった、というエピソードが載っている。その店主が言った、「ここにあるものは…

炭素の循環

分解者の役割を踏まえ、生態系の中での有機物・無機物としての炭素の循環を理解する授業。そろそろ3年生も全ての単元を終えようとしている。 「生産者」「消費者」「分解者」の特徴と役割についてまとめる。 生態系の図の中に、有機物として炭素の流れを赤…

火山活動と岩石

火山の最後の授業。駆け足で3時間で終えることとなった。大がかりな実験が少ないと、『学び合い』は結構サクサク進む。課題は以下の通り。 斑状組織と等粒状組織の違いについて、実物を見てスケッチを行い、「石基」「斑晶」という言葉を使いながら自分の言…

火山が生み出すもの

鉱物の特徴を理解し、実際に観察する授業。課題は以下の通り。 火山噴出物にはどのようなものがあるか、表にまとめる。 鉱物の特徴についてまとめ、石英と長石の違いについて、実物を使いながら自分の言葉で3人に説明して、納得してもらえたらサインをもら…

火山の形

1年生もやっと最後の大単元。先日噴火した桜島の映像を見せたり、火山の概要についてサラッと説明した後、課題に入った。課題は以下の通り。 雲仙普賢岳と三原山の噴火の映像を参考にして、2つの火山の「色」「噴火のようす」「形」の違いを表にまとめる。…

生態系とは

いよいよ3年生は最後の大単元に入った。実験が少ない単元なので、思考実験を通して「なぜそうなるのか」を大切にしながら授業をしていきたい。課題は以下の通り。 身近な里山には、以下のような生物がいる。この図の中に矢印を書き込んで、食物網を完成させ…

大気圧

力のラスト。まず大気圧の大きさを数字で示し、吸盤を使って体感した後で課題に入った。 簡易真空容器に風船を入れ、ポンプを引いて容器の中の空気を抜くと、風船はふくらむ。この実験を実際に行い、なぜ風船がふくらむのか、その理由を自分の言葉で3人に説…

浮力

水圧の応用編・浮力。2力の合成や2力のつり合いが未習の状況で、浮力を正しく理解するのは非常に難しい。まず第一歩として、生徒の多くが抱いている「浮く=空気が入っているから」という誤概念をどうやって崩していくかがポイントとなると思う。 まず導入…

エネルギーの有効利用

日本の発電方法とその未来について考える授業。教科書に載っている発電の割合のグラフは古いので(2007年)、福島第一原発事故以降の新しいグラフを見せてから課題に入った。課題は以下の通り。 水力・火力・原子力発電と、各再生可能エネルギーについて、そ…

エネルギーの保存と損失

エネルギー変換効率の続き。変換効率を高めたり、廃熱を有効利用したりする方法を考えることが目的。課題は以下の通り。 実際に手回し発電機を回して電球とLEDを点灯させ、LEDが電球よりも優れている点を説明する ペルティエ素子を使って実際に発電を行う。…

エネルギーの保存

エネルギーの変換効率を求める実験。エネルギー概念の総括的な内容で、準備も測定もその後の計算も非常に難解な実験なので、とにかく全員で協力して全班が時間内に作業を終えることをメインとした。課題は以下の通り。 発電機Aと発電機Bをつなぎ、発電機A…

水圧

力の単元も終わりが見えてきた。ここからは水圧→浮力→大気圧と続く。最初に水圧によってペットボトルがへこむ動画などを見せた後、課題に入った。課題は以下の通り。 水圧は、上下左右あらゆる方向からはたらく。このことを確かめるための実験を2種類行い、…

エネルギーの移り変わり

いよいよ中3の学習もラストスパート。いよいよ最後の科学技術についての単元に入った。まずはエネルギーについて、課題は以下の通り。 「伝導」「対流」「放射」について、それぞれ具体的な例を挙げて説明できるようにする。 エネルギーが移り変わっている…

圧力とは何か

圧力1発目。圧力の概念を理解し、あのややこしい計算ができるようになることが目標。課題は以下の通り。 力がはたらいている物体どうしの触れ合う面積が変わると、力のはたらきが変わる。それが実感してわかる例を1つ自分で考え、その仕組みを自分の言葉で…

力の表し方

「力を矢印で表す」という、シンプルな1時間。課題は以下の通り。 ワークの作図の問題を全て理解する。 ラスト5分の小テスト(3問)を全員が全問正解する。 課題はかなり少ないが、引っかかりそうな問題も多かったので、まあいいかと思いながらスタート。…

フックの法則

実験自体は単純だが、中学理科で初めて明確に「比例」の概念が登場する授業である。オームの法則や定比例の法則の法則など、中学理科の計算問題はこの比例をいかに使うかが重要だが、算数や数学で習う比例となかなかリンクしづらい。そこで、実験に入る前に…

日常の中の力

力の単元の最初の授業。光や音のように感覚的に捉えにくい力をどのように理解させるか?を毎年悩む。しかも授業時数的に余裕はない。 課題は以下の通り。 力の3つのはたらきの例をそれぞれ考え、3人の仲間と教え合う。 「1N=地球上で100gの物体にはたらく…

音の大小と高低

実際の音を出しながら学べる面白いところ。まず音楽室からギターを班数分レンタルさえていただく(授業後はキチンとチューニングし直すことをお約束してお借りする)。その後、パソコン室のPCにヘッドセットのマイクを、これも班数分つなぐ(デスクトップな…