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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

2016-01-01から1年間の記事一覧

ブレないところ、ブレるところ

明日から平成28年度が始まる(Twitterやブログを眺めていると5日からスタートするという声が多いような気がする…我が地域は例外的なのか?)。今年で教職10年目になるが、何年目になってもこの時期は何とも言えない緊張感に襲われる。3月に3年間持ち…

自主性・主体性v.s.ルール・システム

1年が終わり、新年度が少しずつ始まろうとしている時期である。3年間持ち上がった子どもたちを卒業させたので、次年度はどのような立場になるにせよ、4月からは新しい環境でスタートしなければならない。 この3月下旬は、まだ4月からの身の置き場が固ま…

「幸せになる勇気」岸見一郎、古賀史健

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII 作者: 岸見一郎,古賀史健 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る ベストセラーとなった「嫌われる勇気」の続編。…

堆積岩

6種類の堆積岩を覚える、言ってしまえばそれだけの授業。あっさり終わるかと思いきや、それぞれの堆積岩に実際に触れながらじっくり学んでいた。昔の教科書は堆積岩→化石の順番だったはずなのに、今は逆だ。堆積岩は化石に比べると地味だし、思考の流れ的に…

地層や化石からわかること

ここも生徒にとっては「とにかく化石の名前を覚えないといけないところ」という認識で終わらせるのではなく、示相化石と示準化石とは何か?どんな化石が示相化石や示準化石になるのか?に重きを置いた課題になるよう心がけた。 課題は以下の通り。 示相化石…

地層のでき方

いよいよ最後の小単元・地層。この辺りは小学校でかなり時間をかけてやっているらしく、復習的な要素も強い。覚える用語が多いところなので、生徒にとっては「とにかく覚えりゃ何とかなるんでしょ」となりそうなところだが、実験や実物を扱いながら「なぜそ…

大阪『学び合い』SORAの会に参加して

1月の群馬のセミナーに引き続き、今回は大阪へ。北陸新幹線を使って片道4時間以上かかった群馬に比べ、大阪は気軽にホイッと行ける感じ。さらに会場が枚方で、京都に縁がある身にとっては懐かしの京阪沿線ということもあり、自分は関西圏の人間であること…

地震はなぜ起こるのか

卒業式の週で慌ただしかったが、当然1年生の授業はまだ残っているのでラストスパート。いよいよ地震も終わり。課題は以下の通り。 ワークの該当ページを理解する(納得する)。 前半は一斉授業形式で進め、後半ワークで理解することを課題とした。 先日の公…

卒業式を終えて

卒業式が終わってからというもの、出張やら会議やら書類やら帳簿やらに追われ、やっと少し落ち着いた。卒業式後の方が忙しかったようにも思う。 3年間持ち上がりで担任をさせてもらった卒業生を、先日無事送り出すことができた。3年間も一緒に過ごすと、日…

「教師が20代で身につけたい24のこと」堀裕嗣

教師が20代で身につけたい24のこと 作者: 堀裕嗣 出版社/メーカー: 明治図書出版 発売日: 2016/01/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 堀先生の新刊。「20代」「30代」「40代」と三部作になっている。1冊にまとめてくれたら安いのになーと思い…

卒業式までの数日間

公立高校の入試と合格発表の週が終わり、残すは週明けの卒業式のみとなった。 入試が終わってからの中学校生活は、生徒にとっては「蛇足」とも感じるものらしい。確かに教科の授業は全て終わり、専ら卒業式の練習ばかりである(後は球技大会などのお楽しみイ…

「部活動内委員会」始動

taguchizuさんのブログ&大阪の杉本先生のブログに影響を受け、「部活動内委員会」を始めてみた。これまでも自主的・主体的な「アクティブ・ラーニング部活動版」みたいなのを目指してきたが、組織だったものがないと「君たちに任せるよ=放任」に近い状態に…

「生存教室 ディストピアを生き抜くために」内田樹・光岡英稔

生存教室 ディストピアを生き抜くために (集英社新書) 作者: 内田樹,光岡英稔 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/01/15 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る マンガ「暗殺教室」を下敷きにした、教育論・師弟論についての対談本。マンガに…

テニスコートラインテープ貼り替え作業

12月に全て剥がしたテニスコートのラインテープ。一冬寝かせて、遂に新品のテープを貼った。 貼るときの目安として、目印となるように角部にはビニール紐をつけた釘を打っておいたので、割合早く終わるかと思っていたが、真っ直ぐに貼るのが案外難しい。真…

学級経営のゴールとは何か

3月に入った。今年は卒業学年の担任なので、最後の日まで約10日程。 ここ数年、この時期になると「学級経営のゴールとは何なのだろう?」とよく考えている。最後の日に子どもたちが涙に暮れ、「4月からも先生がいい~」などと言いながら担任に擦り寄って…

地震の計算

厄介な地震の計算の問題演習。課題は以下の通り。 地震の計算プリントに取り組み、授業のラスト5分で行う小テスト(数字を変えたもの)で、全員が合格する。 グラフからP波とS波の速さを求めて地震発生時刻を求めたりすると同時に、初期微動継続時間と震…

地震のゆれの広がり

教科書を使った作図が中心の授業。ただ作図だけだとあっさり終わってしまうと思ったので、波の速さを求める問題を入れてみた。課題は以下の通り。 教科書の実習を行う。 地図中の◎は震央から200km離れている。これを利用して、ゆれはじめを伝える波(P波)…

地震のゆれの伝わり方

テストが明け、地震の単元に入った。本時は地震の導入部ということで、過去の地震に関する映像を見せたかったのと、今後学習を進めていくための基本用語をおさえることに重きを置きたかったので、半分以上の時間は久しぶりに講義を行った。よって課題は以下…

「理科だからできる本当の『言語活動』」西川純

理科だからできる本当の「言語活動」 作者: 西川純 出版社/メーカー: 東洋館出版社 発売日: 2014/03/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 1月の『学び合い』セミナーin群馬で紹介されていたので早速購入。「理科だから~」と銘打たれてはいるが…

自己モニター式面接練習

入試に向けての面接練習の真っ最中である。生徒たちは日替わりでいろんな先生方に面接を見てもらうので、私が担当する時間は「ちょっと変わったこと」に取り組んでいる。 方法は簡単。 1人ずつ面接の基本的な流れを実際に行い(質問も基本事項のみ)、その…

理科室を「研究室」に

先日読んだ苫野一徳氏の「教育の力」の中で、ジョン・デューイがシカゴ実験室学校の実践にふさわしい机や椅子を探したが、結局自分が求めるものを何一つ手に入れることができなかった、というエピソードが載っている。その店主が言った、「ここにあるものは…

炭素の循環

分解者の役割を踏まえ、生態系の中での有機物・無機物としての炭素の循環を理解する授業。そろそろ3年生も全ての単元を終えようとしている。 「生産者」「消費者」「分解者」の特徴と役割についてまとめる。 生態系の図の中に、有機物として炭素の流れを赤…

「教育の力」苫野一徳

教育の力 (講談社現代新書) 作者: 苫野一徳 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る 日々拝読している高瀬浩之先生のブログで紹介されていて、「そういえば図書館で見かけたような…」と思い出したの…

火山活動と岩石

火山の最後の授業。駆け足で3時間で終えることとなった。大がかりな実験が少ないと、『学び合い』は結構サクサク進む。課題は以下の通り。 斑状組織と等粒状組織の違いについて、実物を見てスケッチを行い、「石基」「斑晶」という言葉を使いながら自分の言…

火山が生み出すもの

鉱物の特徴を理解し、実際に観察する授業。課題は以下の通り。 火山噴出物にはどのようなものがあるか、表にまとめる。 鉱物の特徴についてまとめ、石英と長石の違いについて、実物を使いながら自分の言葉で3人に説明して、納得してもらえたらサインをもら…

火山の形

1年生もやっと最後の大単元。先日噴火した桜島の映像を見せたり、火山の概要についてサラッと説明した後、課題に入った。課題は以下の通り。 雲仙普賢岳と三原山の噴火の映像を参考にして、2つの火山の「色」「噴火のようす」「形」の違いを表にまとめる。…

生態系とは

いよいよ3年生は最後の大単元に入った。実験が少ない単元なので、思考実験を通して「なぜそうなるのか」を大切にしながら授業をしていきたい。課題は以下の通り。 身近な里山には、以下のような生物がいる。この図の中に矢印を書き込んで、食物網を完成させ…

卒業の日を1ヶ月後に控えて

卒業の日まで約1ヶ月である。中学校の卒業直前のこの時期は、生徒は受験&受験勉強、教師は進路業務に追われ、息つく暇もなく過ぎていく。そんな日々に忙殺されながらも、卒業の日をどんな風に迎えるのか、そして最後の日にどんなメッセージを送るのかにつ…

大気圧

力のラスト。まず大気圧の大きさを数字で示し、吸盤を使って体感した後で課題に入った。 簡易真空容器に風船を入れ、ポンプを引いて容器の中の空気を抜くと、風船はふくらむ。この実験を実際に行い、なぜ風船がふくらむのか、その理由を自分の言葉で3人に説…

浮力

水圧の応用編・浮力。2力の合成や2力のつり合いが未習の状況で、浮力を正しく理解するのは非常に難しい。まず第一歩として、生徒の多くが抱いている「浮く=空気が入っているから」という誤概念をどうやって崩していくかがポイントとなると思う。 まず導入…