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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに

2016-01-01から1年間の記事一覧

内田樹先生講演会

地元の公立図書館主催の記念講演として内田樹先生が招かれるという情報を入手し、妻と2人で一目散に申し込んだ(しかも無料)。定員は200人程度だったらしく、申込開始後あっという間に満席になったらしい。大学時代、ちょうど教職を志そうと考え始めた…

ガスバーナーの使い方

1年生の1学期ラストは、1年間の理科授業のハイライトとも言えるガスバーナーの使い方。このような安全指導が不可欠な内容において、理科における『学び合い』の難しさがある。 いろいろと考えた結果、まず1時間目の最初に教師主導で実演をし、必要な安全…

密度の測定

中学校理科で初めて本格的な公式や計算問題が登場する密度。「3種類の金属を同定する」という課題を与え、練習問題を解く時間なども含めてたっぷり3時間確保した。密度の公式を理解することはもちろん、質量や体積といった概念の理解や、上皿てんびん・メ…

遺伝の規則性

期末テストが終わり、3年生は小単元「遺伝の規則性と遺伝子」に入った。これまでは1時間ないしは2時間分の課題として小分けに与えてきたが、初めて小単元まるごとのロングスパンの課題を与えてみることにした。とは言っても、この小単元はメンデルの実験…

10円玉磨き

1年生は新しい大単元「身のまわりの物質」に入った。1時間目は導入も兼ねて、金属研磨剤「ピカール」でひたすら10円玉を磨く実験を行い、その結果を使って金属光沢について説明する、という課題を与えた。このピカールによる10円玉磨きは、初任校で先輩の…

アクティブの意味

先日、地域の中学校理科の先生方でつくる研究団体の研究集会に参加した。ブロック内の代表校の実践発表をお聞きし、8月に行われる県全体での発表のために参加者の先生方が意見や助言を伝える、というものだ。 テーマは「モデル化」で、粒子モデルなどの構築…

花粉管はゼラチン溶液でも伸びるのか?

とある生徒が「花粉管ってゼラチンでやっても伸びるんですか?」という疑問を口にしていたので、実際に実験を行った。 砂糖水の濃度は寒天でやった場合と同じ6%。加えるゼラチンの量は、いつも寒天で作る場合は一般的なゼリーよりも固めなので、箱に書かれ…

続・『学び合い』授業を参観していただいて

修学旅行をはさんで前回に引き続き、日頃お世話になっている地元大学の先生に、『学び合い』の授業を参加していただいた。 最初は1年生の小単元「植物の分類」1時間目。今回も前回同様、単元全体のまとめ的な要素が強く、一斉授業であれば教師主導の説明で…

花粉管の観察

細胞分裂の観察の次は花粉管の伸長の観察。前日に寒天溶液に入れる砂糖を多めにしたところ、花粉が破裂したりしてあまり花粉管が伸びなかったので、今日は6%砂糖水100g+粉末寒天2gで調整したところ、面白いくらいニョキニョキ伸びた。花粉は毎度お…

お客様=生徒?教師?

修学旅行2日目の午前中に、ものづくり体験の引率をした。東京の下町で金属加工を請け負っている小さな企業を訪問させていただき、業務内容の説明や工場見学の後、実際に金属の製品づくりに取り組むという内容であった。従業員は30~40名程度の小規模な…

修学旅行を終えて

修学旅行は2年連続の引率となった。去年は初めての全体総括として、企画の段階から中心的に関わってきたが、今年は昨年度から企画を温めてこられた別の先生が全体総括を務められ、私はその先生をサポートする担任の1人としての引率となった。その全体総括…

細胞分裂の観察

毎年恒例、3年生の細胞分裂の観察。ここ何年かうまく観察できないことが多かったが、今年は教科書の写真のような細胞分裂の様子がバッチリ見えた。しかもうまく写真も撮れて嬉しくなったのでブログに載せておこう。 ネギの種子から出た根(蒔いてから5日目…

附属中教育研究集会

金曜日は地元国立大学の教育学部附属中学校の教育研究集会に参加。午前中2時間の参観授業に加えて、午後は分科会&シンポジウム。途中に全校音楽の練習や生徒会等の発表など、生徒主体の活動の様子も見せていただいた。数年前に1泊2日で京都教育大学附属…

『学び合い』授業を参観していただいて

先月は自分が大阪まで馳せ参じて『学び合い』の授業参観をさせてもらったが、今回は自分の授業を日頃お世話になっている大学の先生や学生・院生の方々に参観していただいた。 内容は3年生の小単元「生物の成長と生殖」の1時間目。次時のタマネギの細胞分裂…

大阪『学び合い』SORAの会2回目

3月に引き続き、大阪SORAの会に参加させていただいた。これまで県外の会に参加したのは比較的時間に余裕のある冬季ばかりだったので、部活や行事がハイシーズンのこの時期に参加するというのはなかなか厳しかったのだが、無理を押して参加して良かった。 講…

人を動かす=ペナルティを与える?

今年度は主な校務分掌の1つとして、前期生徒会の担当をしている。その活動の一環として、スマホなどの通信機器を夜遅くまで使用することで生活リズムが乱れがちな生徒の割合を減らすため、全校に呼びかけを行うこととなり、今はその提案内容を協議している…

『学び合い』を紹介させていただいて

県内小・中学校の理科の先生方の私的な勉強会で、『学び合い』について紹介させていただく機会に恵まれた。普段の授業で使っている学習シートやワークシートをお見せして、授業の流れをザッと説明させていただいた。参加されている先生方は、それぞれの手法…

教科書に載っている実験=悪?

理科の先生の中には、教科書に載っている実験に対して否定的な方々がいる(中には極端なほど毛嫌いする方もたまにいらっしゃる)。確かに、中にはなかなかうまくいかないような実験があったり、こっちの実験の方がやりやすいのにな、と思ったりすることは結…

『学び合い』授業を参観させていただいて

日曜日の夜に京都で私用があったので、思い切って月曜日に年休をいただき、関西圏で『学び合い』を実践されている先生の授業を参観させていただいた。個人的に授業参観をお願いするのは初めてで、軽い気持ちでその先生と連絡を取らせていただいたのだが、先…

何のためにスケッチをするのか

1年生のこの時期の植物の単元では、スケッチの活動が多い。つい最近「葉・茎・根のつくりのはたらき」の小単元に入ったが、まずは葉のつくりを調べるため、オオカナダモやツユクサの表皮を顕微鏡で観察し、スケッチをするところから始まる。 これまでの一斉…

ホワイトボード自由化

アクティブ・ラーニングとグループ学習、そしてホワイトボードの親和性は高い。公開授業とか研究授業を参観すると、ホワイトボードが登場する頻度が非常に多い(大抵授業の後半)。最後に班の枚数分のホワイトボードが黒板にズラッと貼られた壮観な風景から…

「思い出の1曲」

5月発行のPTAの広報誌に掲載される、職員紹介の原稿依頼が来た。名前や役職に加え、今年は「思い出の1曲」と、それに付随するエピソードがテーマだった(昨年度は確か「憧れの人物」だった気がする)。 生徒や保護者が誰も知らないようなマニアックな曲…

最初の1ヶ月を終えて

早くも4月が終わろうとしている。授業が始まって3週間が経ち、担任クラスを含め、各学級の表情が少しずつ見えてきた。 担任クラスは、予想に反して非常に落ち着いている。活発な男子によくいるような、教師の言葉に素速く大声で反応する生徒がいない。これ…

「2020年の大学入試問題」石川一郎

2020年の大学入試問題 (講談社現代新書) 作者: 石川一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 3月のSORAの会で兵庫のM先生から紹介いただいた1冊。運良く図書館の新刊コーナーで発見した。 先…

「アクティブ・ラーニングを実現する! 『学び合い』道徳授業プラン」西川純、松下行則

アクティブ・ラーニングを実現する! 『学び合い』道徳授業プラン 作者: 西川純,松下行則 出版社/メーカー: 明治図書出版 発売日: 2016/04/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 昨年度は「理科のALLアクティブ・ラーニング化」についての端緒をつ…

複数時間用課題設定のススメ

本格的に授業が始まって1週間が経った。去年の反省を踏まえ、今年度は『学び合い』授業を実践していくにあたって、ソフト面(語り)でもハード面(システム)でも入念に準備をして臨んでいる。 ハード面で今年新しく導入したのが「学習シート」。3~8時間…

クラス=家族、部活動=?

学校現場ではよく、クラス=家族に例えられる。あらゆる教育活動の基本単位として、1人1人の居場所があることが必要であったり、またそれぞれに役割が与えられていたり、確かに家族という表現は言い得て妙であると感じる。 では一方で、部活動は何に例えら…

授業開きでの語り

今年は新学期が水曜日から始まったため、第1週がちょうど「黄金の3日間」。「飛び入り担任」に対して初日は様子見から始まった我がクラスも、教師ー生徒間の縦糸と生徒ー生徒間横糸が徐々に構築されてきて、わずか3日間ながらも少しずつチームとしてのま…

学級目標掲示物作り

新学期2日目は1時間目から6時間目まで学級活動6連発(途中に全校集会や学年集会は入るが)。ルールの確認から係・委員会や学級目標に至るまでの決め事などが目白押しで、担任がヘトヘトになる1日。しかし、さすが3年生だけあって、こちらの予想をはる…

『学び合い』的学級開き

平成28年度の初授業日。今年度は昨年度に引き続き3年生担任を仰せつかった。しかし、新3年生とは過去2年間授業を受け持ったことは1クラスもなく、せいぜい部活で10数人と付き合いがある程度。しかも自分以外の担任は昨年度からの持ち上がりというア…